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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
SAO編ーアインクラッドー
09.青眼の悪魔
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ッツは光の欠片となり目の前で姿を消した。またも目のまで人の命が消えた。
 やはりこの世界での死とは一瞬の出来事。
 そして死んだ者はなにも残らない。

「う……そんな」

 アスナが口元を押さえながら信じられないという顔をしている。

「うわぁぁぁぁ!」

 軍の一人がグリームアイズの目の前で恐怖のあまり動けていない。グリームアイズが大剣を振り上げる。

「ダメ……ダメよ。もう……」

 グリームアイズはわずかに笑みを浮かべて大剣を振り下ろす。

「ダメぇぇぇ!!!」

 アスナが叫びながらボス部屋へと突入していく。

「アスナ!!」

 キリトもアスナを追ってボス部屋へと飛び込んでいく。
 もう後に引くことはできない。もう一度、あの恐怖へと飛び込まなければ、大切な仲間をまた失うかもしれない。
 ───だから、俺は……
 震えはいつの間にか止まっていた。
 シュウは今一度、あの恐怖へと足を踏み入れた。

 アスナが細剣四連撃技《カドラブル・ペイン》をグリームアイズ与える。
 グリームアイズが標的をアスナへと変え、大剣を振るう。細剣を使い弾くも、その重さにアスナはよろめき、バランスを崩す。続くて襲ってくる左拳を避けることが出来ず、アスナの身体は飛ばされる。飛ばされた先に青眼の悪魔が大剣を振り下ろそうとする。

「うおぉぉぉぉ!!」

 振り下ろされる大剣の軌道をキリトが自らの片手剣で逸らす。

「下がれ!!」

 アスナが一旦体勢を立て直すために離脱。遅れて現れた風林火山のメンバーが軍を避難させている。
 それを察知したのか避難している軍の連中の方向へと向けてブレスのモーションへとはいる。

「どこ見てやがんだ、この羊野郎!!」

 真紅に輝く槍を後方へと引き絞る。システムの起動を身体が感じ取るとともに右足で地面を勢いよく踏み込むとともに羊頭めがけて槍を投げる。
 ───槍投撃技《レイヴァテイン》
 一直線に紅い光をまとった槍が空を裂いた。
 グリームアイズの頭部に直撃した真紅の槍はブレスのモーションをキャンセルさせ、スタンをする。

「キリト!!」

 技後硬直で動けないシュウが叫ぶ。

「わかってる!」

 スタンしているグリームアイズへとキリトがソードスキルで応戦。しかし予想よりもスタンの回復が早い。キリトがグリームアイズと激しい剣撃戦を繰り広げる。だが、大剣のリーチと重さにキリトがいつまで耐えきれるかわからない。
 技後硬直が解除されたシュウは背中から片手剣を抜き取って突進する。

「スイッチ!」

 その合図とともにシュウとキリトは前後を交代する。
 片手剣を肩へと担ぎ上げてスキルモーションへとはいる。システムが身体を押す感覚を感じた
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