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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
SAO編ーアインクラッドー
09.青眼の悪魔
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ボス部屋の扉が開いていた。
「おい、大丈夫か!?」
部屋の中には絶望の様な光景が広がっていた。十数人いる軍のほぼ大半がHPがイエローゾーンに突入している。それを今にも全て削りとろうとする青色の巨大な身体、巨大な大剣を持つ羊の顔をした悪魔のようなモンスター、《The Gleameyes》。
「何してる!! 早く転移結晶を使え!!」
キリトが叫ぶ。
「ダメだ! 結晶が使えない!!」
軍の男の言葉にシュウは血の気が引く感覚が襲う。
───またあの悪夢のトラップが仕掛けられているのか。
結晶無効化のトラップが仕掛けられていた層は今までにシュウが知る限り二つあった。
第二十九層と第六十二層の二つだ。二十九層はシュウたちが特殊な入り方をしたせいでそんなトラップが発生したという結論になった。六十二層はなんの前触れもなくそんなトラップが仕掛けられていた。
一時はこれ以降の層もこのようなトラップが仕掛けられているという恐怖がプレイヤーたちを襲いこの時期の攻略組の人数が減ったことを覚えている。しかし、次の層にもその次の層にもそんなトラップは仕掛けられていなかった。
だからこそ、ほとんどの攻略組のプレイヤーたちはあの恐怖を忘れていた。いや、実際に体験したシュウにはあの恐怖は身にしみてわかる。
脱出不可能。回復結晶も状態回復結晶もなにも使用できない恐怖。
それを他のプレイヤーは情報では理解していても、体験するのではわけが違う。
「我々解放軍に撤退の二文字はありえない!! 戦え!! 戦うんだ!!」
コーバッツが叫ぶ。
「……馬鹿野郎」
この状況を打破する方法はわかっている。
しかし、身体がいうことを聞いてくれない。身体の震えが止まらない。
「どうなってるんだ!」
遅れてクラインたちが現れる。
「……転移結晶が使えない。六十二層と同じトラップだ。俺たちが切り込めば退路は開けるだろう……けど」
動けない。動こうとしても身体がいうことを聞いてくれない。
「なんとか出来ないのかよ」
もうこのエリアでプレイヤーたちの命が消えていく様を見たくない。
そのはずなのに……
「全員、突撃!!」
軍の連中がグリームアイズに突撃する。
「やめろ!!」
キリトの叫びも虚しくグリームアイズのブレスと大剣のソードスキルが軍の連中を一瞬にして蹴散らしていく。
宙を舞う、プレイヤー。まるで投げられた小石のようだ。そいつはシュウたちの目の前に落下する。
「おい、しっかりしろ!」
キリトの声をかけるが話すのさえやっとのような状態だ。
「……うっ……あ、ありえない」
仮面が砕け、最後の力を振り絞った言葉。その後コーバ
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