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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
SAO編ーアインクラッドー
09.青眼の悪魔
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よ。ソロのお前が女ずれって……どういうことなん……だ」
クラインが隣にいた女性を見ると言葉が止まる。
それもそのはずだ。キリトの隣にいるプレイヤー血盟騎士団副団長の《閃光》のアスナだったからだ。
「あっ、これは……ボス戦で顔を合わせてるだろうけど一応紹介するよ。こっちはギルド風林火山のクライン。こっちは血盟騎士団のアスナだ」
キリトが簡易に互いの挨拶をすませる。
しかし、クラインは一方に動く気配がない。と言うより完全にフリーズしている。
「おい、何とか言え、バグってんのか?」
「こっ、こんにちわ。クライン、二十四歳、独身。恋人募集中……うぐっ!」
クラインの鳩尾にキリトの拳がクリティカルヒットする。悶えながらその場に倒れこむクライン。
「「リーダー!!」」
すると風林火山のメンバーがクラインを介抱しに行くと思いきやキリトとアスナを取り囲む。
「「あっ、アスナさんだ!!」」
リーダーであるクラインがキリトに殴られたことを攻めるかと思いきや風林火山のメンバーはまるでアイドルに群がるかのようにアスナに近づく。
確かに普通にしていればアスナは容姿端麗である。本性を知らないのならばアイドルのような人気が出てもおかしくはない。
まぁ、最近は誰かさんの影響で性格も結構丸くなってきたから余計にそうだろうな。
「まぁ、悪い連中じゃないから。リーダーの顔はともかく……」
「そう、リーダーの顔はともかく……」
するとクラインが思いっきり足を踏んでくる。
「お返しだ」
殴ったのキリトじゃね?
俺は関係なくないか、と言ってやりたかったがアスナが急に笑い出した。
「どいういことだよ。キリト」
「あぁ、その〜」
回答に困っているキリト。アスナを見ても苦笑いを浮かべているだけだ。
その雰囲気を見てシュウは何気なく呟いた。
「お前ら付き合ってんのか?」
「「……!!」」
シュウの言葉に二人して一気に顔が赤くなり、すぐさま、
「違う違う。ただパーティー組んでるだけだよな、アスナ!」
「う、うん。そうだよ」
アスナが顔から火を噴き出しそうなくらいさらに赤面する。
その反応を見るにこいつら脈ありってことだな。
第一層の時から感じてはいたが、この二人ならいいチームになるだろうと。だが、恋人同士になるとまでは思わなかった。途中中とか相性最悪ってレベルで互いの意見を通してたしな。
それでもお似合いだとは思う。
《黒の剣士》と《閃光》二人が付き合ってるって言う情報をアルゴに売ったらいくらくらいで買ってくれるか今度交渉して見るか、とちょっとした悪巧みを思いつくシュウだった。
「キリト、テメェ!」
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