暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic31スキュラ〜We Love You〜
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†††Sideすずか⇒アリシア†††

「アンドレアルフスが・・・!」

ゆりかごの後ろを飛んでた護衛艦の“アンドレアルフス”が突然真っ二つになったと思ったら、前半分がさらにバラバラになった。真紅色と藤紫色の魔力光が側にあるのが薄らと見えるから、すずかとシャルが側に居るのが判る。

「つうか、あのデケェ艦をあんなアッサリと斬りやがる戦力がまだ居んのかよ・・・!」

「アレもサイボーグの誰かのスキルでしょうか?」

ヴァイスとアンジェの視線を受けたイプシロンが「ううん。イプシロンは知らない」って首を横に振った。だから「ひょっとして身内?」ってわたしは漏らした。本局から応援も来てくれてるし、中にはそういうレベルの局員か騎士が居てもおかしくない。もしかするとシャルがやったのかも・・・。

「ですが市街地上空での撃墜は禁止されていたはず・・・」

「あー、そうだよね。現に今まさに護衛艦が墜落し始めてるし」

頭を失った艦後部はどうなるか。もちろん墜落だ。でもわたし達には焦りの感情は無い。

――雪皇鯨(ペークシス・パライナ)――

何せリアンシェルトが居る。ゆっくり墜落し始めた護衛艦の後部やバラバラになった艦首部目掛けて、出現したゆりかごの3分の1ほどの大きさの氷のクジラ6頭が突進。その大きな口で破片を呑み込んで、後部には頭突き。それで護衛艦は急速で凍り付いて、空中分解した。

「開いた口が塞がらない・・・。なに、あのデタラメな強さ?」

「おう、残念だったなプライソン一派。お前さん達の計画は端っから失敗する運命だったわけだ」

「・・・イプシロンはもう、計画の事なんてどうでもいいと判断してる。とにかく今は、お父さんを死なせないようにしたい。イプシロン達は不老だから、何十、何百年でも牢に入れられても何でもないし。その間に説得を試みる」

決意を固めたイプシロンが両手をギュッと握りしめた。正直、ミッドをここまで混乱させたプライソン一派には怒りもあったけど、こうして話をしてみれば“スキュラ”はただ、父親の為に、って理由だったんだよね・・・。

『こちら機動六課、月村すずかです! プライソン一派のサイボーグ・スキュラの1人、アルファが何者かに暗殺されました! アリシアちゃん、ヴァイス陸曹、イプシロンの暗殺に注意して!』

「え・・・?」

「「「暗殺・・・!?」」」

すずかから通信が入った。内容はあっちゃダメな最悪な展開なもの。イプシロンが「アルファお姉ちゃんが、死んだ・・・?」弱々しい声で漏らして、フラッと倒れ込みそうになったから「イプシロン!」わたしは抱き止めた。

「と、とにかく・・・! 了解! イプシロンの警護を強化するよ!」

「グランセニック陸曹! ヘリをこの場から動かさないよ
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