暁 〜小説投稿サイト〜
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み笑いにシャルちゃんが狼狽した。協力者の話題の中でシャルちゃんを、教会騎士を見るとなると・・・。どうしても嫌な展開が脳裏を過っちゃう。アルファを中央に三角陣形を取ってる私たちの先頭を往くシャルちゃんが立ち止まった。

「答えて、アルファ。あなた達の協力者の中に、聖王教会の聖職者や騎士が居たりする・・・の?」

「あぁ、それは――」

アルファにそう訊ねながらシャルちゃんが振り返ったその直後、「っ!」通路のずっと奥から強烈な魔力反応が生まれた。その間にトーレさんが「ったく!」舌打ちしながらアルファを腕を引っ張って、自分の背後に移動させた。

「もうっ! 今度は何!?」

シャルちゃんも“キルシュブリューテ”を構えて、また前へと振り返り直した。

――ラオフェンドナー――

その直後、カッと強烈な閃光が発せられたから、私は何を考えるまでも無く「アイスミラー八陣の1! ロングサーペント!」を発動。通路いっぱいに展開されたシールドが8枚と並ぶ。閃光は瞬きの間に1枚目のシールドに到達して、「え・・・!?」一瞬で砕いてきた。1枚目から7枚目まで砕かれたけど、最後の1枚でなんとか抑えきれた。

「なに、コイツ・・・!」

閃光の正体は人だった。漆黒の学ランに学生帽にマント、そして何より目が行くのはその人の顔。どこで手に入れたのか翁の能面を付けていて素顔が確認できない。デバイスらしき物は持っていないんだけど、全身から紫色の電気が放電されっ放しで、その電気を纏わせたパンチ1発で最後のシールドを破壊した。

「手加減無用で吹っ飛ばす!」

――光牙烈閃刃――

シャルちゃんが“キルシュブリューテ”を振り下ろして、刀身に纏わせてた真紅の魔力を剣状の砲撃として発射した。その人は直撃を受けて、砲撃に押し切られるように通路の奥へと吹き飛んだ。

「アルファ! アイツらがさっき言ってた協力者なの!?」

「おそらくね。父さんの裏切りに怒って、手の届く私たちを殺しに来たのかも。私たちを殺したところでもう意味も無いのに.愚かな事を」

私とトーレさんでアルファを挟み込むようにして警戒しつつ、さっきの襲撃者に備えている中でトーレさんが「どうするイリス。奴を撃破して大手を振って脱出をするか、もしくは・・・」そう訊いた。

「律義に出入り口から出るよりは、直通出口を作った方が早い!」

“キルシュブリューテ”のカートリッジをロードしたシャルちゃんは、もう一度刀身に魔力を付加した。そしてアルファはスキルの「メタルダイナスト」を発動して、私たちと襲撃者を隔てるように通路の鋼鉄を操作して壁を作った。

「大人しく殺されてやるほど私も優しくは無いわ、襲撃者さん?」

「しっかり罪を償ってもらわなければな。でないとドクターも報われん
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