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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
SAO編ーアインクラッドー
08.神殺しの聖槍
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ちにシリカがとある建物の前で止まる。そこは水車が目を引く、藁の屋根の小さな家。扉の前にはリズベット武具店の看板。
一見すると武器屋という雰囲気ではなくただの民家という感じだ。これだとマップ見ても分からなかったかもしれないな。
「ありがとな、シリカ」
「いえいえ、シュウさんには恩がありますので」
木製の扉を開けると、カラン、というベルの音が店内に鳴り響く。そこにはガラスケースの中や壁に掛けられた様々な種類の武器が置いてある。中は無人で鍛冶屋のプレイヤーは見当たらない。
「いろいろありますね」
シリカがガラスケースに入っている武器を見ながら呟く。
「そうだな」
そこに置かれているのは、あまりドロップアイテムなどや他の鍛冶屋では見ないような代物ばかりだ。相当、鍛冶スキルが高くなければここまでの代物は作れないはずだ。
感心して食い入るように武器を見ていると後方から元気のいい声が聞こえた。
「リズベット武具店へようこそ!」
振り返ると目立つピンクの髪、メイド服にも似た赤をベースとした服を着る少女が奥の扉から現れた。
どうやらこの店のプレイヤーなのか?
それともバイトみたいな形で雇われている少女なのだろうか。
「オーダーメイドの武器を頼みたいんだけど」
すると少女はシュウを上から下まで見ると不安そうな顔をする。
「今、金属の相場が上がっておりまして……」
「予算は気にしなくていいから、今作れる最高のものを作ってくれればいいって、この店の鍛冶屋に伝えてくれ」
すると少女は、ムッとした表情に変わると、
「この店の鍛冶屋は
アタシ
(
・・・
)
なんですけど!」
この少女がこの店の鍛冶屋?
つまり、後ろに置かれている武器や壁に掛けられている武器を作ったということか。こんな可愛らしい少女が、作ったとは思えないな。
「いや、ごめんなさい。なんか君が作ったとは思えないくらい力強い武器だと思ってさ。もっとごっついおっさんが作ってるかと……」
「全く失礼しちゃうわ!」
どうやら機嫌を損ねてしまったようだ。これはマズイな。
このままでは武器の新調ができなくなってしまう。
すると少女は、大きなため息をついてから、
「それで、どんな武器を作って欲しいの? 具体的な性能とか、目標値とかは?」
急にタメ口になった少女だったが、最初に失礼なことを言ったシュウは何も反論できない。
「そうだな……。それならこの槍以上の物であればいいですかね」
使い慣れない敬語のようなものを使いながら、メニューウインドウから愛用の槍、《イグニッションレイ》をオブジェクト化する。
片手用槍《イグニッションレイ》はモンスタードロップの中では、
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