Operation 02-発令、ファーバンティ解放作戦-
放たれた矢
Mission10「イヤな予感」
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ルトがまだ2つしかないので、仕方ないのです」
「そうか…」
その少女はカタパルトの件を聞くとしぶしぶ納得した模様らしい。
「さて、自己紹介がまだだったな。エイラとサーニャは知っていると思うが…
私はゲルトルート・バルクホルン。カールスラント空軍大尉。第501統合戦闘航空団「ストライクウィッチーズ」所属。よろしく頼む…と言いたいところだが、この世界にカールスラントはあるのか?」
バルクホルンの質問にサーニャが答える。
「いえ、この世界にはカールスラント、ましてや元の世界にあった国は存在しません」
その回答にバルクホルンは愕然とするしかなかった。
「そうか…現在何年何月何日だ」
「2008年7月11日だ」
「………まるっきり雰囲気が違うな」
セレンの解答に圧迫されたバルクホルンであった。
「さて…ここからセントアークまでか…」
セレンはそういいながら滑走路のすぐ近くの海を眺める。
「まさかここでやるつもりですか?」
「当然だ」
セレンはそう答えると、その近くの海まで突っ走ろうとする。
「セレンさん…危険なのに、よくやりますね」
サーニャはそっとつぶやく。
「なんでダ?」
エイラは疑問符を浮かべる。おそらく知らないのだろう。
「彼女が持つ魔法…といいますか」
キャロルはそう答えると、セレンの方を見る。
一方セレンは…
「ここなら、大丈夫か…」
息を整えると、そっと手を前にかざす。
移転前と移転後、それぞれを意識し、ここへと展開する。
「…艦隊、空間移転を行え」
そうつぶやくと、水飛沫を上げ目の前には照月、そして熊野の船体が姿を現していた。
「…乗るぞ、3人は離陸しろ。すぐにセントアークまで向かう」
「急過ぎませんか?まだ自己紹介が終わっていないというのに」
自己紹介は向かっているときに通信してやればいいだろ…と思い、私は無言で照月の船体に乗った。
なお響たちは…
「…自己紹介は後にしないと、またしばかれそうだな…とりあえず、離陸してほしい。バルクホルンさんについてはいろいろ工夫して飛ばせるようにするから、とりあえず出発する方が先」
「しょうがナイナァ…」
自分と熊野、照月とキャロルは艦隊の方へ、サーニャ達3人は離陸準備に取り掛かろうとする。
「おい」
しかしバルクホルンがこちらに向いて声をかけてくる。
「そういえばセレン?っていう人だが、あの人
数少ない空間転移魔法持ちなのか?」
「ごめん…わからない」
「仕方ない…いろいろなことは出発してから話そう。早く行った方がいいぞ」
バルクホルンはそう言って格納庫の中へ再び入って行った。
ここの滑走路は2本あるが、並列にならんでいる分距離が
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