第十三話「その力を絶て・後編」
[7/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
が行けばいいだけのことですよね?」
アムロも同じよう言い出した。
「よせ! お前たちにもしものことがあったらどうするんだ!?」
「だからって、これ以上好き勝手されるとIS学園がヤバいんでしょ!?」
「危ないから! 下がってろ!!」
フォルドは怒鳴るも、一夏達は一歩も引かない。と、その時。彼らの通信よりある人物からの連絡が入った。
『聞こえるか? 少年たちよ……』
ある男の声である。
「誰の声だ!?」
「こっちも聞こえるぞ!?」
生徒だけでなく教員たちの通信にもその男の声が流れた。そして、その声は続いて自身を名乗った。
『私は、加集雷蔵……DG細胞を開発した研究者だ。あの少女に取りついたDG細胞は、オリジナルをベースに生み出された第二のDG細胞だ。通常のファイターやパイロット達ではあのDG細胞を打ち破ることはできない。だが、一つだけ方法がある』
「方法だって!?」
『第二のDG細胞はそれに取りついた感染者の負の感情、すなわち欲望と悲しみ、憎しみによって結晶化していく。その邪悪な力を打ち破れるのものは、優しさという清らかな正義の力、「ニュータイプ」の力だ! ニュータイプとして生を受けた若者たちよ、君たちの力であの少女を開放するのだ! 頼むぞ……ニュータイプの子供たちよ!!』
そして、通信は途絶えた。しかし、今はその助言に疑問を持つ時間などない。一夏はともにその通信を聞いていた教員達に振り向いた。
「先生! 皆さんの力も貸してください!!」
一夏がマット達にも協力を頼んだ。
「そうです! 皆の力があれば……」
カミーユのゼータガンダムはビームサーベルを両手に握りだす。
「ハイメガランチャーの威力は伊達じゃないぜ!」
ダブルゼータの額よりエネルギーのチャージが始まった。
「そうだ……優しさは、ニュータイプの武器なんだ!」
ガンダムの両腕はバックパックより二刀のビームサーベルを引き抜く。
「ニュータイプ、か……軍では迷信扱いされているが、これにも賭けてみるか!」
残された希望がまだあるなら……マット達はアムロ達の背後へと周り、残った弾数すべてをこの一戦に賭けた。
「おいおい! 本当に大丈夫なのか?」
フォルドはその賭けに不安を募らせた。
「信じてみようじゃねぇか? なによりもドクター雷蔵の言ったことだ」
と、ルース。
「しかし、雷蔵博士は現在……」
ユーグが言いかけるも、「今はやるよりほかないさ!」と、マットが押し通した。
「ニュータイプねぇ……そう言われてみりゃあ、ラウラから胸糞わりぃ感じがプンプン臭うぜ?」
ガンキャンの該もそうつぶやいた。
「……確かにこのザラついた感覚、僕にも感じるぞ!」
隼人も同じくそう発した。
「よし! 行くぞぉ!!」
一夏を先頭に五人のニュータイプ達が一斉に突っ込んで
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ