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機動戦士ガンダム・インフィニットG
第十三話「その力を絶て・後編」
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幕や触手の攻撃を防いだ。
『熱源! さらに増加していきます!!』
ノエルの通信が飛び込んだ。
『各機、弾幕を強化せよ!』
ノエルと共にマオもオペレートする。
「了解! 織斑先生にあたらないよう注意して射撃を続けるんだ!」
マットを指揮の下で、ジェガンはビームライフルやバルカンで触手を払いのけていき、千冬の行く先の突破口を作っていく。
「ラウラ! 私だ、いい加減に目を覚まさんかッ!?」
黒騎士の懐からのぞくラウラの姿が見えたところで、千冬は大声で叫んだ。
「この馬鹿者! はやくその姿を解除するんだ!!」
千冬も至近距離から迫りくる触手の防御を払いのけてラウラの元へたどり着いた。そして、DG細胞の鱗が浮かぶラウラの頬に手を添えて千冬は必死で呼びかけた。
「いい加減に目を覚まさんか! お前は、そんなことをしでかすような戦士じゃなかったはずだぞ!?」
「……」
その呼び声に、ラウラは徐々に千冬の目を見つめた。通じているのかと千冬はもうひと押しに呼びかけようとするが……
「ガンダム……!」
しかし、帰ってきた返答は違った。
「ガンダム……ガンダムゥー!!」
「なっ!?」
そして、千冬は横からの触手に気づかず、それに体をはじかれてしまう。
「……っ!」
千冬は、そのままラウラへと距離を取り、MS勢の元へ戻った。
「どうだ!?」
マットが問う。
「駄目だ……私の呼びかけに応じてくれない」
「どうすんだよ! 俺たちだってこれ以上防ぎようは難しいんだぜ!?」
フォルドは、ライフルの残量に不安を持つ。頭部のバルカンもすべて撃ち切ってしまった。
「すまない、もう一度行く。これが最後だ、もうしばらく付き合ってくれ!」
そういうと、千冬は今一度ラウラの元へ振り返った。
「だめだ! こちらも少なからずの被弾を受けてるんだ。悪いが……もう無理だ」
ルースの言葉に、千冬は表情を険しくさせる。
「くそっ! ここまで来たのに……」
マットはそう悔しく歯を食いしばった。
と、その時だ。
「まだです! まだあきらめないでください!!」
「先生! 俺たちも協力します!!」
後方より五機の機影が見えた。ガンダム4機とガンキャノン2機であった。
「お、お前たち!?」
フォルドはどうして来たのかといわんかのように驚く。
「何故来たんだ!? 待機命令だと言ったはずだぞ!?」
マットは彼らを叱る。
「俺たちも手伝わせてください! 狙いは俺たちなんでしょ!?」
一夏は、そう言うと彼に続いて周囲も同じように言い出す。
「そうです! 俺たちのせいでセシリアと凰が人質に取られたなんて聞けばジッとしてはいられませんよ!」
と、カミーユ。
「そうそう! それに、売られた喧嘩は買わないとね!」
ジュドー。
「狙いがガンダムなら僕たち
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