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機動戦士ガンダム・インフィニットG
第十三話「その力を絶て・後編」
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もとで一緒に戦ってきました。戦いの中で何度も窮地に追い込まれたって隊長は決して私たちを見捨てずに、敵味方関係なく犠牲のない戦い方で私たちの小隊を守ってきてくれたんです。今回だって、隊長は相手がMSだろうと、ISだろうと、絶対に見捨てたりはしません! だから……私からもお願いします! 私も、マット隊長の元オペレーターとして、皆さんが傷つかないよう全力でオペレートします!」
「ノエル君……」
「マット先生? 私も、先生の副担任としてあなたにお供します!」
「……しかたない。私も賛同しよう」
すると、マオもユーグの隣に歩み寄った。
「私もかつてはユーグ先生の元で共に戦ってきた。ユーグ先生は一度言い出せば聞かない主義でな? 我々の部隊も無理な任務だけが一番の売りだ」
マオは一瞬微笑んだ。
「……」
ルースはそんな賛同する彼らを見て、昔の出来事を思った。彼が、かつて戦闘機のパイロットをしていたころ、数多くの戦場の空を飛び続けては幾度となく実戦の恐ろしさを経験した。そして、次々と仲間が目の前で死んでいく。あのときは、ただ落ちていく同機を見つめることしかできなかった。常に「死んだ奴のことは忘れろ」と言いきかされてきた。それは軍隊では当然のことだ。大切な戦友だろうと死んでしまえば元も子もなくなる。
しかし、ルースとて目の前で落ちていく仲間達をこれ以上みることができず、忘れることも出来なくなり、戦友を助けたいという思いが度々強く感じた。だが、それも叶わずにMSパイロットへ転属されたのである。
そして今、忘れかけていたあの時の思いが再び胸に込みあがってきた。
――こういう奴らと、もっと早く会っていればなぁ……
フッと笑むと、ルースはマットの前に立った。
「仕方ねぇな……手、貸してやるよ?」
「ルースッ!?」
「フォルド、どんな奴だろうと決定的な敵じゃねぇんだ。一様、借りを作りに行くぜ?」
「うぅ……」
ルースが言うなら……と、フォルドも呆れながら賛同した。
「そうね、行きましょ!」
ミユも、協力することを選んだ。彼女もまたオペレーターとしては犠牲を払ってでもできるだけ最善とみられる方を選択するだろう。しかし、ノエルの発言を聞いて、マットの理論にやや押されたのである。オペレーターとは、部隊の損害を最小限に留めるのではなく、部隊の仲間を絶対に死なせないようフォローするものだと……

ISを纏う千冬を囲うようにMSジェガンを纏ったマット達が上空を飛び、DG細胞に取りつかれたラウラに向かった。
「いいですか? 我々がラウラの攻撃からあなたを援護します。あなたは構わずラウラの元へたどり着いて説得してください?」
マットはもう一度千冬へ説明する。
「わかった。援護を頼む……!」
MS勢は全速力でラウラの元へ突っ込む千冬を援護しつつラウラの弾
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