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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第88話:見ちゃイヤン。見られちゃイヤン。
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う大ブーイングだったね。室内は大ブーイングでしたよ(笑)」
「あ、当たり前だ馬鹿!」
何でそんな事言ってんだコイツ?
「折角今まで愛人関係を秘密にしてやってたのに、俺等の苦労も顧みず勝手に帰国するってムカついたんだよね。だから言ったの……あんな事(笑)」
「
本当
(
ほんっと
)
馬鹿なのねアンタ!」
「そだね……馬鹿だねぇ俺。そんな馬鹿は早々に退散した方が良いよね。じゃ、そういう事で!」
珍しく自分を馬鹿だと認めると、爽やかに手を振って立ち去ろうとする。
……………はっ! 逃がす訳にはいかないわ!
「だから待ってって! 言わないって約束してよ……
先刻
(
さっき
)
見たことは誰にも言わないって誓ってよ!!」
「だから嫌だって言ってんの」
く、くそぅ……ど、如何すれば……
「わ、分かったわ……」
如何にも出来なくなった私は、ウルフ宰相の右手を掴んで……
「なる……アンタの愛人になるわ」
と、彼の手を胸に押し当てて宣言した。
「俺が何時、愛人になれって言った!?」
しかしウルフ宰相は胸に押し当てられた手を振り払うと、先程までのニヤ付き顔を一変させて拒絶の意思を吐き捨てた。
「だ、大丈夫よ……結婚を迫ったりしないし、誰にも秘密で愛人に……いえ、愛玩性ペットになるわ」
「ぶっ飛ばすぞ、この馬鹿女! 俺がその気になれば女なんて選り取り見取り! 弱みにつけ込んでレイプするなんて俺の趣味じゃねーんだよ!」
「べ、別に性的な事柄だけじゃなくって……何でも言うことを聞くって事よ」
「本物の馬鹿だなお前。俺はお前の上司なの! 大抵の事柄は命令できるし、お前に拒否することは難しいの! お前が心身を費やして俺に奉仕して満足させることなんて何も無いの! つまり、お前は俺との取引材料を持ち合わせてないって事なんだよ! それなのに『何でもする』とか言われても、何にもねーんだよ!」
「ふざけるな。私だって結構な美女なんだぞ! しかも処女。今まで男とキスもしたことない! こんな良い取引条件なんてないだろ!」
「だ〜か〜らぁ〜……そんな女は町中探せば捨てるほど居るんだよ。そして俺ほどの男なら、ちょっと口説けば落とせる女ばかりなんだよ! 何より今現在付き合ってる女だけで手一杯だし!」
「ど、如何してもダメ? 如何しても言っちゃう?」
「可愛く縋ってもダメ。絶対に言う。俺、リュカさんを尊敬してるんだもん。そんなリュカさんに無意味な……俺的に無意味な秘密を持ちたくない。だから言う」
「ビアンカ様に知られたら、絶対私嫌われちゃうわ!」
「……大丈夫だよ。ビアンカさんはそんなに心の狭い女性じゃないよ。ドン引きするくらいで済むよ」
ドン引きくらいで済むかぁ〜……って、
「ドン引かれたく無いからお願いしてるんでしょ!
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