暁 〜小説投稿サイト〜
グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第88話:見ちゃイヤン。見られちゃイヤン。
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
て現実なのよ! 誰にも言わないでよ!」

「嫌だよ、言うよ」
「何でだ!?」
「だって超面白ーじゃん。好きな相手のパンツだと思ってたけど、実は違ったって(笑)」
「馬鹿か笑い事じゃないって言ってんだよ!」

「それにこんな面白いネタを黙っておいてやる義理は、お前に対して無い! 普段から異様に俺を敵視してるお前に対して微塵も無い!」
うぐっ……何時も嫌ってるのが、こんな所で面倒を引き起こすとは……

「て、敵視してる訳じゃないのよ。本当よ? ほ、ほらぁ……前任のマオ先輩が、アンタと付き合ってたからクビになった訳でしょ……だ、だから同じ轍は踏まないようにと注意してただけなのよ。本当よ?」

「今更媚び売ったって遅ーし。それにマオさんは俺の愛人じゃねーし。それ根も葉もない噂だし!」
「根も葉もない訳ないでしょ! だって皆見てるのよ……送別会でアンタが登場した途端、あのクールなマオ先輩が顔をおもいっきり顰めたの!」

「俺の事を嫌ってたからだろ、顔を顰めたのは……何でそれが愛人説に繋がるんだよ!」
「だから愛人として付き合ってたけど、マオ先輩が結婚話を持ちかけちゃって、結婚したくないアンタは権力を使ってマオ先輩を国外追放したんでしょ! そりゃ顔を顰めるわよ……アンタの姿を見れば」

「ふざけんじゃねーよ。仮に俺が権力を使ってマオさんを追い出したとして、超フェミニストなリュカさんが、そんな酷いことを許すと思ってるの? 俺より権力を持ってるリュカさんが絶対に止めるよね!? そんな非道を行おうとすれば、絶対に止めるよね!」

……い、言われてみればその通りだわ。
コイツは権力を持ってるけど、お優しいリュカ陛下には遠く及ばない訳だし、陛下が黙認するとも思えない。
え? じゃぁ何でマオ先輩はコイツの姿を見て顔を顰めたの?

「マオさん……オジロン閣下の愛人だったんだよね」
「え……嘘ぉ!?」
そんな噂聞いたことないわよ。

「本当だよ……王家のスキャンダルだろ、これって。だから当人等は勿論、周囲の連中も口外しないで居たんだよね、ず〜っと。だから一般のメイドだったお前等は知らないことだったんだよ」
よ、選りに選ってマオ先輩が、あんな禿爺の愛人〜? 考えただけでも吐き気がするわ!

「でもさぁ……マオさんのご家族が体調を壊されて、彼女が看病の為に帰らなければならなくなったワケじゃん。そんな退職&帰国の報告を王家の面々が勢揃いしてる場所でしたんだけど、俺さぁ……その場で言っちゃったんだよ(笑)」

「な、何……言ったのよ!?」
「あのね『病気の家族の面倒も大切だけど、愛人のジジイ(オジロン)の下の世話も大切じゃね? 如何するのそのジジイは? もう愛人のなり手は居ないぜ』って(笑)」
さ、サイテー!!

「も
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ