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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
妖精たちの○○な日常 vol.1
S t o r y 1 3 地底の研究室
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うイブキの言葉にコテツが目を丸くし、アオイがギルドの奥の方に向かってナツとバンリの名を叫ぶが、どうやら2人はギルド内にいないみたいだ。
「こんな時にあの2人ったら、どこ行ったのよ!?」
「つーか、いつのまにいなくなったんだよ?」
「俺に聞くなっての。」
「ナツはともかく、バンリまでギルドにいないなんて……」
シャルルが苛立ったように言い、イブキが首を傾げながらグレイに問うがグレイも知らないとでも言うように首を左右に振り、エメラが困惑したようにギルド内を見回しながら言った。
「!……まさか、あの2人―――――!」
「エルザ?」
何かに気づいたかのように目を見開いてギルドの入り口の方に視線を向けたエルザを見てルーシィが首を傾げたその時、ギルドのドアがいきなりバァン!と勢いよく開け放たれた。ドアの前に立っていたのは全身びしょぬれのナツとバンリだった。ナツは走ってきたのか息が乱れ肩を大きく上下させていた。
「ナツー!」
「バンリ!何してたんだよ!?」
ハッピーが真っ先にナツに駆け寄り、アオイが怒鳴りながらバンリに駆け寄る。先に口を開いたのはバンリだった。
「勝手に着いて来た。」
「いやおいバンリ、それだけじゃ何も分からねェよ!つーかお前等ビッショビショじゃねーか、風引いたらどーすんだよ。」
「こんなのすぐ乾かせるっつーの。」
「問題ない。」
「そういう問題じゃねーんだよ!ったく、今タオル持ってきてやっからそれでちゃんと拭け!」
言葉足らずのバンリにツッコミを入れた後、イブキはぶつぶつ文句を言いながらタオルを取りに奥に引っ込んで行ってしまった。
「すぐ乾くっつたのに。」
「?」
「あんた達はイブキの優しさを素直に受け取りなさい。」
まだぶつくさ言っているナツと意味が分からないとでも言うように首を傾げるバンリにルーシィがヤレヤレと首を振りながら言う。
「それで、2人はこんな雨の中何しに行ってたの?」
「詳しく聞かせろよ。」
コテツとグレイが言うとナツはめんどくさそうに濡れた髪をガシガシと掻きながら口を開いた。
「俺はアイツを医務室に運んだ後、ギルドを出て行くバンリが見えたから後を追っただけだ!そしたらコイツ、あの黒い連中のことを追いかけるつもりだったんだとよ。」
「ひ、1人で?」
ナツの言葉を聞いた後エメラが心配そうにバンリに問うとバンリは髪の毛から雫を滴らせながら頷いた。
「バッカモノオオオオオッ!」
「!」
「ぐわぁはっ!」
「は?ちょっ、おまっナ―――――うごっ!」
「うわあああ!ナ、ナツー!イブキー!大丈夫ーーー?」
黙ってナツの話を聞いていたエルザが振るった鎧に覆われた拳を、バンリは体を横に反らしたお陰でかわしたが、鳩尾に食らったナ
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