第31話
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周りは盛大な騒ぎになっていて、俺を指差したりしている。
「男がIS!?」
「何処の国のかしら?」
ざわめきは広がるばかりで、落ち着く気配はない。結局、騒ぎを聞き付けたIS学園の教師に俺が連行されるまで、騒動は収まらなかった。
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教師、つまりは山田先生と織斑先生なわけだが、その二人に両脇を固められて、人気のない一室に連れてこられた。事情聴取、だろうか。
「…長々前置きを語るのも無意味だろう。お前の名前、IS、その他諸々話せるだけ話せ」
「お、織斑先生、そんな乱暴にしてしまうと萎縮してしまうんじゃ…」
「是も否もなく大型車を押し止めるような人物がそうはならないでしょう、山田先生。で、どうなんだ?」
誤魔化しは許さないと目で語る織斑先生。話せるだけと言われてもなぁ…。
ひとまずは所々ぼかしながらも、正直に話していく。時折質問されるが、当たり障りのない返答をしておいた。
「つまりは、その開発者の執念の塊がお前のISだと?」
「『男がIS使えたって構わないだろう、やってみるのは自由なんだから!』の一念で開発したらしいです。又聞きですが」
「現在確認されているISのコアの総数が増えた、と言う話は聞かないが?」
「把握出来ないだけで何処かにあったのではないですか?」
何気無く会話しているが、その裏の言葉は簡単に訳すと、
『何やったんだ、お前のISの開発者。何処かの国からコアくすねて改造したんじゃないのか?』
『俺が知るか!』
となる。可能な限り情報を集めようとするその姿勢、お疲れ様です。
「この線でのこれ以上の情報は出ないか…、次だ。お前のIS、ヴァンガードの詳細を聞きたい」
踏み込んできた。お答えしましょう。
「広高空域における超機動戦闘を主観に置いたISです。武器は…説明するより、見てもらうのが手っ取り早いですが…」
「披露する相手、か?」
「まあ。無理は言いませんが。」
本当に新しいヴァンガードのメイン武装は独特なので、見せるのが一番楽なのだが、ここで問題なのは、素体が『軍用IS』の福音であること。
性能を見せるからには手は抜けないし、だからと言って専用機持ち以外とでは相手が危険になるかもしれない。
「余程自信があると見える。丹下と言ったな、お前の存在はかなり特殊だと言える。監視と保護の意味も込めて、IS学園の試験を受けろ」
「織斑先生!コレは一度上に掛け合っても…!」
「結論が早いか遅いかの違いです、山田先生。それに、もうかなり騒ぎが出回っている、少しすれば此方にも各国から連絡が殺到するでしょう」
一夏より先に男のISを見せてしまったから、世界も躍起になって俺を調べているのだろう。一夏もまた使えるとなれば、その勢い
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