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DOREAM BASEBALL 〜ラブライブ〜
廃校阻止のために
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目のUTX高校の綺羅さんが――――』

ガタッ

机を強く叩きつけその場に立ち上がる。いきなりどうしたのかと驚いた雪穂は目を点にしている。

「ねぇ、女子野球って有名なの?」
「え?まぁ、最近はすごい人気らしいよね。全国大会だとテレビ放送されることもあるらしいし」

甲子園大会と時期が被っているためあまり注目が集まっていないが、近年は地方大会も行えるほどに出場校が増えており、この日のニュースでもあるようにレベルアップのための強化試合なども組まれるほど、現在力が入れられている。

「これだぁ!!」


















「で、廃校を阻止するために、女子高校野球で学校を有名にしようと」
「はい。そこで、正式な部活動として申請したいのですが、なにぶん野球をやれる人数も揃っていない状態ですので、先に顧問の先生を見つけてから申請してみてはと思いまして」
「考え方が悪どいな」

顧問がいれば、生徒会や学校側も断りにくくなる。しかも詳しく聞いてみると選ばれた理由が「どの部活の顧問でもないから」と言われ、苦笑いをするしかない。

「まぁ、別にいいけど」
「「軽ッ!!」」

断る理由もないし、何よりまた野球に携わるチャンスができたと内心喜んでいる天王寺。しかし、自分の素性が知れるのを嫌った彼は、ある条件を提示した。

「ただし、俺は部員集めには協力できないぞ」
「えぇ!?なんでですか!?」

耳鳴りがするほどの大きな声に耳を塞ぐ。頭が落ち着いたところで彼はその理由を話し始める。

「教師から圧力がかかったなんて言うのが知れたら学校の印象が悪くなるし、何より君たちがどこまで本気なのか知りたい」
「本気・・・ですか?」

厳しい環境で戦ってきた人間だからこそ、試してみたいと思った。何より、彼女たちの目が真剣だったのを見抜いていたから、すぐにでも人は集めてみせるだろうと、期待もしていたからだった。

「わかりました。必ず九人集めてみせます」
「期待してるよ」

その言葉を残し職員室を後にする三人。彼はその背中を見届けると、平静を装いながら、心の中では色々なことを考えていた。

(野球で廃校を救う、か。なかなか面白いことを考えるよな。もっと既存の部活で何かしようとか思うのが普通・・・あれ?園田って弓道部に入ってたような・・・)

次々に沸いてくる疑問に頭を悩ませている剛。その直後・・・

キーンコーンカーンコーン

「やベェッ!!プリント印刷してねぇ!!」

やらなければならなかったことが抜け落ちていたことに、大慌ての主人公であった。




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