第70話<後の祭り>
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ツブツ言って鬼気迫るから下手に近寄れない。しばらく様子を見てから接しよう。
故障といえば利根は年中カタパルトがどうのこうの言っている。単に運用方法の問題だろう。あの戦闘の後、最近では日向から射出の仕方とか運用について中庭や埠頭で指南を受けているようだ。利根も少しは日向みたいに大人しくなればいけど。
その脇……この前は食堂の横で天龍と龍田さんが水着で横たわっていて、さすがに度肝を抜かれた。この二人も放って置くと違う方向でやばいぞ。早いうちに海水浴に行かせるか。
青葉がその二人を記事にしたから分かったけど。彼女もマメだよな。そういえば彼女は戦闘記録も律儀に集計しているようだ。データが記者の命だというのが信条らしい。今後は統計面での作戦補助とかお願いも出来そうだな。
その青葉がよく取材しているのが吹雪だ。時々、他の鎮守府に呼ばれて姉妹艦と共に出張することが多い。あの一生懸命な感じが他の提督にも受けが良い。もはや美保の親善大使みたいになっている。執務室にも他の司令部からの、お礼状や記念写真が増えつつある。持ち上げられて多忙になっても、あの純朴な性格がまったく変わらないのは凄い。姉妹艦娘と美保のPRを兼ねて必死に頑張ってくれる。大淀さんが、そのうち吹雪の「交流館」でも開きましょうかと言っていた。
一方の祥高さんは相変わらず静かに強い。そして感度は高い。よくもまあ、あんな芯の強い艦娘が出現したよなと思う。何となく他の艦娘とは違う感じは残るが、悪いことではない。彼女は日本の護りの為には不可欠な存在だ。
その横にいる寛代も相変わらずだな。ボーっと見えて、やはり通信関係での感度は高い。鎮守府では随一だ。最近笑顔が増えてホッとする。この娘も付かず離れずで責務を全うしてくれるだろう。
一長一短だが個性的かつ魅力的な艦娘たちだ。私も敵だけでなく艦娘たちにも負けぬよう知・徳・体とか鍛えなきゃ。
……お、そうだ。これから作戦会議だった。私も、まだまだ不十分だが滅私奉公で頑張ろう。
『提督がこれより艦隊の指揮を執ります』
……でち?
<みほちん第一部:やっと完結>
引き続き、第二部が始まります。
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