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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
SAO編ーアインクラッドー
06.赤と幻惑
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くるっていうことが」
「わかったってわけじゃない。あり得ると推測したんだ」
「なぁ、カインズさん、ヨルコさん、あの二つの武器はグリムロックさんに作ってもらったんだよな?」
二人は顔を見合わせ頷く。
「彼は最初気が進まないようでした。もうグリセルダさんを安らかに眠らせたあげたいって」
「でも、僕らが一生懸命頼んだら、やっと武器を作ってくれたんです」
「残念だけどあんたたちの計画に反対したのは、グリセルダさんのためじゃない」
二人は驚愕を隠せない表情をしている。
「圏内PKなんて派手な事件を演出し、大勢の注目を集めれば誰かが気づいてしまうかもしれないから。俺も気づいたのはほんの三十分前だ」
アイテムストレージの共通化。それがこの世界の結婚のシステムの一つ。つまりグリセルダとグリムロックのアイテムストレージ共通、それが意味するのは、グリセルダが死ねばグリムロックのアイテムストレージにグリセルダのアイテム……指輪が手にはいる。
「つまり、これがこの事件の真実でこの事件の真相だ」
「つまり、グリムロックがグリセルダを殺したのか!?」
「直接手は汚してないだろうがな。たぶん、殺人は汚れ仕事専門のレッドに依頼したんだ」
驚きを隠せないヨルコたちだ。
「そんな、あの人が真犯人なら何で私たちの計画に協力してくれたんですか」
「あんたたちはグリムロックに計画を全部教えたんだろ。ならそれを利用して指輪事件を永久に葬り去ることも可能だ」
「シュミットにヨルコさんにカインズさんの三人が集まるのを利用してまとめて消してしまえばいい」
「そうか、だからここに殺人ギルドが」
シュミットがようやく《ラフィン・コフィン》が現れた理由を理解する。
「おそらく、グリセルダさんの時のパイプがまだあったんだろう」
「そんな」
ショックでヨルコが倒れそうになるのをカインズが支える。
「見つけたわよ」
アスナが霧の中から現れ、その横には帽子を被る、紳士風の男、グリムロックだ。
「詳しいことは本人に直接聞いた方が早い」
「やぁ、久しぶりだねみんな」
「……グリムロックさん。……あなたは……あなたは本当に」
何もしゃべらないグリムロック。
「何でなの、グリムロック!? 何でグリセルダさんを!? 何で奥さんを殺してまで指輪を奪ってお金に変える必要があったの!?」
ヨルコが泣きながらグリムロックに問う。
「……ふっ! ……金」
小さい声でグリムロックが話し出す。
「金だって……ふふふふふ……金のためではない。私は、私はどうしても彼女を殺さねばならなかった。彼女がまだ、私の妻でいる間に! 彼
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