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TATOO
第三章
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だからそれは出すよ」
 意外とだ。そうしたところは真面目だった。
 それでだった。私のオーダーを受け取ってふらふらの足で逃げ去っていく。その彼等を見送ってから。
 私はそのウォッカのカクテルを飲んでそれからだった。
 席を立とうとする。けれどそこにだった。
 私にだ。また声をかけてきた人がいた。今度は。
「いいかしら」
「何かしら」
 声は大人の女の声だった。そちらに振り向くと。
 黒いスーツにズボン、それに白いブラウスに紅いネクタイ、それだけを見れば男に見える。
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