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Blue Rose
最終話 薔薇は咲いてその五

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「そうなってね」
「ええ、努力するわ」
「是非ね。私もね」 
 優子もここで言った。
「これでも努力してるつもりよ」
「つもりって」
「私としてはそう思ってるの」
「努力してるって」
「けれど他の人から見れば、っていうことがあるわね」
「よく言われることね」
 主観と客観の違いだ、結果が出れば認められるが結果が出なければそうではない。だが結果だけしか見ない者が人の努力を見ていて認められるかというとそれは別の問題だ。
「それは」
「だからなのよ」
「姉さんはそう言ったのね」
「ええ、つもりってね」
「何の努力もしてなかったら」
 優花はあえてつもりと言った優子に言った。
「今の姉さんはないでしょ」
「そう言ってくれるの」
「だってお医者さんになって結婚出来て」
「そして今もなのね」
「こうして暮らせるって」
「努力しないとなの」
「出来ないわよ」
 こう姉に言うのだった。
「とてもね」
「だといいけれどね」
「努力していると絶対に後で出るって」
 優花はこうも言った。
「姉さんいつも言ってるじゃない」
「何の努力も勉強もしていないと進歩もないわ」
「そうよね」
「才能だけっていってもね」
「それでもなのね」
「出来ることを楽しんでするのも」
 そうしたことでもというのだ。
「努力が必要よ」
「そうなのね」
「そう、本当に何の努力もしない人は」
 優子は自分が見てきた人物の話をここでした。
「何にもならないわよ、遊ぶだけで家事も育児も手抜きばかりだと」
「何にもなのね」
「そうよ、歳を取っても糞婆とか言われるだけよ」
「さっきお話した人?」
「そう、そこまでお子さんやお孫さんに忌み嫌われるだけよ」
「その人そんなに酷い人なの」
「何もしないで不平不満ばかり言ってね」
 そうしてというのだ。
「家事も育児もしない、それで自分がちょっとしたらそれを尊敬しろとか言ってるのよ」
「何ていうか」
「そんな人が何になれるか」
「そう言われるだけなのね」
「そうよ」
「努力しないとなのね」
「そうなるだけよ」
 優子は優花に否定する言葉で話した。
「だから姉さんもしているつもりなの」
「つもりっていう人は」
「そういう人は?」
「してるものよ」
 努力、それをというのだ。
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