零部
十章
華ノ色染ニシ月明カリ
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秋水はシュウの姿を見て、自分の胸に手を当て
魔力の鼓動いや心臓の音を聞いた
「メア・・・私が貴方の分まで彼を護るからね」
秋水が口にした「メア」は、かつて神を殺した魔剣と言われる魔剣のもう一つの名だった
そして、世界を自らの生命と引き換えに護った親愛の魔剣と呼ばれた魔剣でもある
(秋水ちゃん・・・これを貴女にあげるね・・・だからずっとマスターの傍に居てあげてね・・・さよなら)
それが彼女の最期の言葉だった
そして、秋水に彼女が託したものそれは
━━生命の実━━
・・・・・・・・・
「秋水どうした?早く行くぞ」
「あ、うん・・・分かってるわよアンタこそ遅れないでよ」
そして、彼らはまた戦果に身を投じる事になった
━華の都サイセイ━
「はぁはぁ・・・勝った・・・」
「まだ・・・・・・ですよ・・・主様」
頭から血を流し辛うじて大地に立っている煉華の姿と
血溜まりに横たわる竜馬の姿だった
「凜・・・々蝶、君だけでも・・・逃げ・・・て」
「主、主・・・凜々蝶は貴方が居ないと・・・うぅぅぅ」
煉華もその直後に彼岸花畑に倒れ込んだ
続く
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