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!サー!」
人命救助マニュアルにしたがって講習通りに行動する、本来五回に一度鼻を摘んで息を吹き込まなければならなかったが、大佐殿が手を上から置いて離させようとしなかったので、連続で心臓マッサージを続けた。
「こ、これで宜しいでしょうかっ?」
まだもう少し医療行為と言うか「お医者さんごっこ」をして欲しかったが、救急隊員?のほうが限界のようなので、次の指令を出した。
「結構、ハーネスで私を台に固定しなさい」
「サー!イエス!サー!」
今後、緊急潜行するスペースも何も無かったが、もしもの時に対応するため「体を直接触ってベルトで台に固定しろ」と命じた。もちろんカナメは自分でやった。
「こ、ここ、これは」
艦長に触れずに目隠ししたままハーネスを操作して金具を固定、などという難易度の高い訓練は受けていなかったが、深夜にパラシュート降下して潜入、明かりがないまま金具を脱着、傘開したパラシュートを回収して埋める作業を思い出して決行する。
「うむう……」
目と目隠しの間の僅かな隙間を利用してハーネスを確認すると、どうしても見えてしまう白い肌を視界から追いやり、どうにかしてベルトを掴んだが、それはテッサの尻の下に潰されて何かに引っかかり引き出せなかった。
「これは?」
テロ屋の何とか21がベヒモスを稼働させ、アーバレストを緊急射出させたが、手榴弾を用いても展開ハッチを開閉出来なかった時よりも苦境に陥ったソースケ。
ちなみに国内でも何とか21と言う団体は、南北統一のトンイルをもじった発音を21で表現しているので、朝鮮系の団体である。
「どうしましたか? サガラ軍曹」
自分で体をどける気がない大佐殿は、また悪魔の表情で微笑み、「サガラ軍曹に尻の肉を掴んで上げさせ、引っかかっている場所から金具を取り出す」と言う難易度が高い作業を強いた。
「くっ」
渾身の力で引き抜こうとしたが、何故か大佐殿はそれを妨害するかのように尻に体重を掛けた。
取り出せないのもそのはず、このハーネスは六点シートベルトぐらいの複雑さで「股間を通して固定する」必要があった。
まず固定するには、テッサの片足を大きく上げてハーネスを股間に通して腹の上に金具を置いて、肩から、胴体に左右からハーネスを通してロックする必要があった。
(ぎゃあああああああ!)
サガラ軍曹に256ポイントのダメージ。
アフガンで苦しんでいる戦友を射殺して楽にしてやる時のように、大きな決断を迫られた軍曹。
(アラーは偉大なり、アラーは偉大なり……)
経典を唱えたりアジーンを頭の中で再生し、僅かな視界の中で、どうにかして大佐殿の足を上げて、固定の中心になるプラスチック製金具を尻の下から取り出し、テッサの体温と同じ温度になっていた生暖かい物体を、股間を通して腹の上に置き、腹の
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