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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第247話 森の家に皆と
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く間に、大体の事情を察したのか、想像ついたのかはわからないが、ニヤニヤと笑いながら。
「おねーさんのお酌は付き合わないとだぜー? 良い男ならよ?」
「ぅ……そ、それは……」
リュウキは、ノリの言葉に口籠ってしまっていた。
お酌については 一応はそれなりのマナー的なものは知っている。それに クラインからの薦めであれば、ちゃちゃっとスルー出来るのだが、……女性からのお誘いは無碍には出来ない。酒に関しては依然のトラウマがあるから 正直難しい、と言う気持ちが非常に強かったのだが 綺堂源治の紳士としての嗜み、教えがあったから、こちらもその板挟みになってしまっている様だった。
「ノリ。絡み酒はよくありませんよ。後、ノリの好きな芋焼酎はありませんから」
「ああー? なんだ! それじゃあ いつもアタシが絡んでるみてーじゃねぇかー!」
「………絡んでるじゃないですか」
ぼそっ、と言うタルケンのツッコミ。標的をタルケンに変えたノリ。
先程までの空気は、もう完全に霧散していた。表情を俯かせていたユウキとランは 次第に笑顔に戻っていったから。
「なんだとー! ああ、それにアタシが好きなのは泡盛! 泡盛の古酒なんだぞ! 芋焼酎好きだなんて、いつ言ったか!」
「ははっ、色気のなさが一緒じゃんかよ」
タルケンに続いて、ジュンもツッコミを入れて、笑顔に戻っただけでなく、皆の笑い声も響いてきていた。
「それにしても、リュウキは酒駄目なんだなー? 何だか意外だ。夜とか、タンブラー片手に月明りの下で、晩酌〜とか似合いそうなんだけどなぁ」
暴れそうになってるノリを何とか制しつつ、リュウキの方を見てそう言うジュン。
酒が駄目だというのは、先ほどの反応を見ただけでよーく判ったから。
「う……、そ、それは……」
ジュンの言葉を訊いて、言葉に詰まるリュウキ。それを見てレイナはニコニコと笑っていう。
「あははっ、リュウキ君は以前にお酒でちょっとあってね? だから、勘弁してあげてくれないかな? その分 料理は存分にお姉ちゃんと振る舞うからさっ!」
「わっ、それなんだか楽しみだよー! レイナやアスナはお料理上手なんだ??」
「え、えへへ……それなりに、ね?」
「それは本当に楽しみです」
「ええ、本当に……」
料理の話になって、恥ずかしそうにしながらも アスナは何処か気合が入っている様だった。やや戦いではランやユウキ、そしてリュウキの影になりかけていたから、と言う事もあるだろうけど、やっぱり料理が好きだから。
この世界で新たに出来た暖かい繋がり。そんな人たちに振る舞いたい、と思ったから。
だから、アスナはレイナに、『グッジョブ』と言わんばかりに、ぱちんっ、とウインクをし、レイナもそれに
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