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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第247話 森の家に皆と
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くてはならないもの。
このギルドにとっては、どんな意味を持つのだろうか? そして――ランに訊いてみたかった。
太陽
(
・・
)
の事を。
と、色々と複雑な事を考えていたのだが、次の言葉は、アスナとリュウキの予想をはるかに大きく裏切るものだった。
「――打ち上げ、しましょう」
真剣な表情のまま紡がれた言葉は、この後の打ち上げ、お疲れ様会。
まさかの発言に、思わず膝から崩れそうになるが。
「あはははっ! そうだねっ! 忘れてたっ!」
レイナはそうは思っていないようで、ただただ笑っていた。 レイナは、シウネーの人柄と言うものを、自分達の中では誰よりも早く判っていたのだろうから、予想する事が出来た様だ。
「やろう! どーんと盛大にやろう! 前代未聞のボス攻略だもんっ。おっきく盛大にやらないと、損だからね」
「そうだな。……久しぶりに色々と騒いでも良いかもしれないな。……随分と高揚したからな」
アスナは勿論の事、普段クールなリュウキも同じ気持ちだった事に嬉しかったのだろうか、真剣な表情をしていたシウネーは ぱぁっ、と笑顔になった。ジュンも続けて言う。
「なんせ、予算はたっぷりとあるしな! それで場所はどうする? どっかの大きな街のレストランでも借り切ってやるか!」
ジュンの提案は良いものだ。主要都市の主街区、その大きなレストランともなれば、かなり値を張るが それでも豪勢な作りのものばかり。現実世界で言う3つ星レストランなど、目がくらむ程で ファンタジーな世界観だからか、その装飾も鮮やか。
だけど、それよりも良い場所がある……とアスナは思った。それは22層の森の中にある小さなログハウス。まだ仲良くなって日は浅い。でも、きっと皆とも仲良くなれる。先に帰ってしまったキリト達の事もあるし、皆の事を改めて紹介したいという気持ちもあった。
「えっと、そういうことなら………、わたしたちのプレイヤーホームにこない? ちっちゃいとこだけど……。レイとわたしのホームも直ぐ傍だし、合わせたらそれなりには……」
「あっ、それさんせーだよ! 皆の分の家具とか、追加用意出来るしねー!」
とアスナとレイナがいった途端、ぱぁっ、と顔を輝かせたのはユウキだった。
だが、それは一瞬だけだった。ユウキの笑顔は直ぐに陰る。まるで雪が解ける様にたちまち消え去ってしまった。そして 一瞬だけ ユウキはランの方を見た。
ユウキは ランに何かを言ってほしかったのだろう。自身の感性と感覚で解決出来る戦闘なら兎も角、それ以外の事はランに頼る事が多いのがユウキだったから。
だが、ランからは何も無かった。ユウキには何も言わなかった。
いや ラン自身も答える余裕が無かったのかもしれない。
ラン
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