暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第247話 森の家に皆と
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出た広場の片隅で小さく輪になると、あらためてばしん、ばしんっ! と高く大きくハイタッチを全員と交わした。

「みんなっ、おつかれさま! ついに終わったねえー」
「うん! なんだか、ずーーーっと戦ってきたって感じだったよー。でも あっという間にも感じたし、とっても不思議で、楽しかったよっ!」

 アスナとレイナの笑みは、何処となくそこはかとない寂しさも含まれていた。
 その気持ちは、直ぐ横で聞いていたリュウキにも察する事は出来る。あくまで自分達は傭兵。そして 今回の依頼は《27層のボスの討伐》。
 仮に、これがイベントNPCの類であれば、ここでお別れが通常だ。契約の終了はひとまずの別れを意味するのだから。

 そんな2人を軽く見た後……、リュウキは意味深に笑った。

『あの世界、SAOでは……。2人は 何度も何度も来た筈だったけどな……』

 リュウキは、2人を見てそう思ったのだ。
 アスナはキリトを、レイナは自分を、何度も何度も追いかけて、何度も何度も会いに来て……関係を持てた。そんな2人なら、この皆とこれで終わりとして諦めるなんて、思える筈がない。
 あの世界と違って――、ここででは沢山の時間があるのだから。

 リュウキは口に出していなかったのだが、言わんとしている意味がよく判った。だからこそ、もう一度お友達に――と考えていた矢先に、不意に肩に感触があった。アスナとレイナの2人に。

「いいえ、待ってください。アスナさん。レイナさん。まだ、終わってません」

 感触の正体は、不意にシウネーが2人の肩を叩いたものだった。
 何処か天然さも持ち合わせているが、それでもランの様に穏やかなにのほほんと見守っているお姉さんポジションのシウネーだったのだが、いつになく真剣な表情をしていた。

「「………え??」」
「何かまだあったか?」

 アスナもレイナも、リュウキも判らず、首を傾げていると、真剣な顔のままシウネーは言った。

「大切な事が残っていますよ」

 その表情を見て、アスナが咄嗟に浮かべたのは黒鉄宮の《剣士の碑》の事だ。考えてみたら、目的はこの世界に証を残す事。存在した証を刻む事。……全員で名前を残す事にあったのだ。
 だとすれば――まだ、浮かれるには早いだろう。はっきりとその証をこの目で見て確認するまでは。

「…………」

 リュウキもアスナと同じ結論に至った。
 そして、もう1つ――――

 全てを確認した最後に、皆に ランに訊いてみたい事があった。

 黒鉄宮はSAO時代とは少し作りが違っていて、天井部の一部が吹き抜け状態になっている。そこから、朝昼は外の陽が降り注ぎ、夜は月明りが剣士の碑を照らしているのだ。

 ――太陽。
 
 生きとし生ける者にとってな
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