外伝〜メンフィル帝国のリベール王国への依頼〜
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ルに避難した事を内密にしていたアルフィン皇女はエレボニアの皇族――――それも”帝位継承権”を持つ皇族だ。加えて猟兵共にユミルの襲撃を指示したのはエレボニア皇家に次ぐ権力を持つエレボニアの大貴族である”四大名門”の当主だ。クローディア姫はこれらの話を聞いてもなお、エレボニアに非はないと言えるのか?」
「………………」
「………お話はわかりました。不幸な偶然が重なった事によって起こってしまったメンフィル帝国とエレボニア帝国の戦争を和解へと導く場を提供する事は両帝国と友好を結んでいる国として……そして”不戦条約”を提唱した国としても異存はありません。貴国の依頼……謹んで請けさせて頂きます。」
リウイの問いかけに対して返す言葉がないクローディア姫は辛そうな表情で顔を俯かせ、アリシア女王は話を戻して決意の表情でリウイ達――――メンフィル帝国の依頼を請ける事を答えた。
「お祖母様………」
「―――感謝する、アリシア女王。明日にはレマン自治州にある遊撃士協会の本部とも交渉し、遊撃士協会の関係者が今回の戦争の和解調印の場に立ち会う事を依頼するつもりだ。できれば、七耀教会の関係者にも立ち会ってもらいたいと思っているが………依頼をしておきながら厚かましい話と思われるが、七耀教会との交渉については長年七耀教会との関係を良好に保ち続けているリベール(そちら)に任せても構わないだろうか?」
アリシア女王の答えを聞いたクローディア姫が複雑そうな表情をしている中リウイは感謝の言葉を述べた後今後についての話をし、ある事をアリシア女王に問いかけた。
「そのくらいでしたら構いません。ちなみに和解調印の日はいつがよろしいのでしょうか?」
「3日後―――12月9日だ。その日ならば多忙なシルヴァンも予定を空ける事ができる。」
「え………リウイ陛下は和解調印の場に参加なさらないのですか?」
アリシア女王の質問に答えたリウイの答えを聞いてある事が気になったクローディア姫は戸惑いの表情でリウイに訊ねた。
「大使を務めているとはいえ、俺は既にメンフィル帝国政府の関係者としては隠居の身だ。よって現メンフィル皇帝であるシルヴァンが参加するのが”筋”だ。それと和解調印だが、調印が終わるまでメンフィルとエレボニアの和解の件については公にしないでもらいたい。」
「え…………」
「……何故でしょうか?国家間同士の戦争の和解なのですから、当然公にすべきと思われるのですが。」
リウイの要請にクローディア姫が呆けている中アリシア女王は眉を顰めてリウイに問いかけた。
「アルフィン皇女をメンフィルに奪われた貴族連合軍が和解調印の件を知れば、アルフィン皇女の”救出”を大義名分にしてリベールに侵攻し、その結果リベールまでエレボニアの内
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