暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の軌跡〜
外伝〜メンフィル帝国のリベール王国への依頼〜
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!現に”百日戦役”でもリベール王国とエレボニア帝国が和解した際、エレボニアはリベールの領土の贈与を要求しませんでした!」

リウイの推測を聞いたクローディア姫は悲痛そうな表情をしたがすぐに決意の表情になって反論した。

「………フッ、よりにもよって”百日戦役”を例に出すとはな。――――クローディア姫。今回の戦争と”百日戦役”には決定的な違いがある。よって、クローディア姫の指摘は的外れだ。」

クローディア姫の反論を聞いたリウイは不敵な笑みを浮かべた後真剣な表情になってクローディア姫を見つめて答えた。

「え……………」

「クローディア姫も知っての通り、”百日戦役”勃発の原因は”ハーメル村の虐殺がリベール王国軍によって起こされたという事”だ。だが、”ハーメルの惨劇”の”真実”は結社の”蛇の使徒”―――”白面”ゲオルグ・ワイスマンが関わっていたとはいえ、エレボニア帝国による自作自演――――つまり非があるのは”戦争を仕掛けたられた側であるリベール王国ではなく戦争を仕掛けた側であるエレボニア帝国”だ。対して今回の戦争勃発の原因であるユミル襲撃の件で非があるのはどちらだ?」

「!!そ、それは…………で、ですが!ユミル襲撃の件はエレボニア皇家である”アルノール家”の方々やエレボニア帝国政府の指示によるものではなく、エレボニア皇家―――いえ、エレボニア帝国に対して反乱を起こした貴族連合軍の暴走によるもので、エレボニア帝国に非はありません!」

リウイの正論に目を見開いた後言葉を濁したクローディア姫だったが、すぐに立ち直って再び反論した。

「エレボニアに非はない?―――笑わせてくれる。”皇”とは時には非情な手段を取り、自らの手を血で染め、そして皇家のみに唯一許される強権を使ってでも国を……民達の生活の平穏を保つ”義務”がある。ユーゲント皇帝を始めとしたエレボニア帝国の皇家である”アルノール家”は”皇家としての義務”を果たさずに貴族派と革新派の対立を上手く治める事ができなかった所か内戦を引き起こし、挙句の果てには他国である我等メンフィルをも巻き込む戦乱へと陥らせてしまった責任の一端を担っている。――――違うか?」

「ッ!!そ……れ……は…………」

「…………………」

続けて口にしたリウイの厳しい意見にして正論でもある話を聞いたクローディア姫は息を呑んだ後辛そうな表情で答えを濁し、クローディア姫同様リウイの正論に対して反論を持ち合わせていないアリシア女王は重々しい様子を纏って黙り込んでいた。



「そしてそちらも知っての通り、幾ら遊撃士の入れ知恵があったとはいえ、自身が貴族連合軍に狙われている身であると理解していながらユミルに避難してきた挙句俺やシルヴァンを始めとしたメンフィル帝国政府に亡命を申し出る所か、ユミ
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