外伝〜メンフィル帝国のリベール王国への依頼〜
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聞いて驚いたクローディア姫はリウイに問いかけ
「いや、ユーゲント皇帝の娘――――アルフィン・ライゼ・アルノール皇女だ。」
「な―――――」
「ア、アルフィン皇女殿下ですか!?ですが確かアルフィン皇女殿下は”ユミル襲撃”の件で貴族連合軍の手の者によって拉致され、幽閉の身になったとの事ですが………」
リウイの口から出た驚愕の答えにアリシア女王が絶句している中クローディア姫は驚きの声を上げた後戸惑いの表情でリウイ達に指摘した。
「本日行った”パンダグリュエル制圧作戦”にて”パンダグリュエル”に幽閉されていたアルフィン皇女を捕縛した。よって現在アルフィン皇女はメンフィルの下にいる。」
「!!」
「ええっ!?ア、アルフィン皇女殿下がメンフィル帝国に捕縛されたのですか!?そ、その……メンフィル帝国の捕虜になってしまったアルフィン皇女殿下は現在どのような待遇を受けているのでしょうか……?」
リウイの説明を聞いたアリシア女王は目を見開き、驚きの声を上げたクローディア姫は不安そうな表情でリウイに問いかけた。
「現在は我が軍の旗艦―――”モルテニア”の貴賓室にて大人しくしている。」
「また、アルフィン皇女には臨時の侍女としてリフィア殿下の専属侍女長であるエリゼ・シュバルツァーさんを付け、エリゼさんにアルフィン皇女のお世話を一任しています。」
「エリゼさんがアルフィン皇女殿下のお世話を………」
リウイに続くように答えたペテレーネの説明を聞いたクローディア姫は呆けた表情で呟いた。
「帝位継承権が存在しているアルフィン皇女の方が”庶子”の為帝位継承権が存在しないオリヴァルト皇子よりも、”エレボニアの代表者”としての資格がある為、アルフィン皇女がメンフィル帝国が用意した和解条件の条約書に調印すれば問題はないと思われるが?」
「それは…………」
「………アルフィン殿下に和解条件の条約書に調印してもらうと仰いましたが、メンフィル帝国はエレボニア帝国に対してどのような”条件”をつけて和解するおつもりなのですか?」
リウイの正論に反論できないクローディア姫が辛そうな表情で顔を俯かせているとアリシア女王は真剣な表情でリウイに問いかけた。
「それについては現メンフィル皇帝であるシルヴァンを始めとしたメンフィル帝国政府が決める事ゆえ、既に隠居の身である俺はエレボニア帝国との和解の件について今この場で明言はできないが………普通に考えればエレボニアはメンフィルとの和解の為に多くの領土をメンフィルに贈与する条約は確実に要求するだろうな。」
「そ、そんな………リウイ陛下。お言葉ですが、戦争した相手の国家の領土を奪い取る条約なんて、どう考えても”和解条約”には当てはまるとは思えません
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