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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第87話:家族の問題。家族で考える。
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《マオさん》を追い出したのが俺だと勘違いしてるから、洗濯を拒絶するかもしれないけど、その時は権力を楯に命令しよう。
更に嫌われるだろうけど、既に嫌われてるのだから問題ないだろう。
(グランバニア城:プライベートエリア・洗濯室前廊下)
新しい服に着替え、汚れた服を無造作に持ち、城内の洗濯室へとソロと共に向かう。
我が国には
国王
(
リュカさん
)
が案を出して、魔技高卒業した天才連中が作り出した魔道洗濯機なる代物が存在する。
縦横5.60センチ・高さ1メートル程の箱状の物体内部に、風だけのバギを発生させる仕組みを組み込み、中に水を入れて・洗濯物を入れて・洗濯用洗剤を入れて操作盤のスイッチを入れると3.40分程で汚れた衣類が綺麗になる優れものだ。
勿論、一般にも売り出してるので、各家庭でも使用されてる。
お陰でリュカさんは、主婦連中から頗る評判が良いのだ。
家事が楽になった……って事らしい。
そんな訳で昔に比べて楽な洗濯なのだから、後から洗濯物が増えたって文句を言われたくない。
でもレズメイドは俺に文句を言うだろう。
気が重いよ……
王家のプライベートエリアの洗濯室に近付くと、中からは作業してる音が聞こえてくる。
魔道洗濯機が洗ってくれても、服を乾かす為に服を絞って屋外へ干さなければならない。
以前よりは楽になったけど、それでも追加は怒られるんだよね。
権力を楯に……って思ってたけど、やっぱり怖いから少しだけ扉を開けて中の様子を伺おう。
どのみち怒られるだろうけど、現状の忙しさによって怒られ方も変わるだろうし、そうなれば心の準備も必要だからね。ヘタレとか言うなよ!
(カチャ……)
扉を14.5センチだけ開け、中の様子を覗く……
すると、そこには上級メイドのジョディーが息を荒くして存在していた。
水浸しの衣類を絞ったりするのは結構な肉体労働で、息が荒くもなるよね。
うん。水浸しの衣類を絞ってればね……でもね、室内の女性は水浸しの衣類を絞ったりしてないんだよね。
え? 何をしてるのかって?
う〜ん……説明しにくいなぁ。
何て言うの……女性用のパンツに頬摺りして、激しく身もだえてるんだよね。
コレって何? 如何説明すれば良いのかな?
え、何してんのコイツ!? マジで何しちゃってるの、このメイド!?
やべぇよ……洗濯物追加で怒られる時よりも声をかけ辛いよ。
扉の隙間から洗濯物を投げ入れてダッシュで逃げるかな……ダメだ、洗濯物で誰が投げ入れたのかバレる。問題の先送りでしかない。
あぁどうしよう……
一旦扉を閉めて、満足するのを廊下で待って、通常メイドに戻った時に追加を頼もうかな。
アイツ何時満足するんだろう? 結構な時間待たなきゃならなそうだよね。
「
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