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世界をめぐる、銀白の翼
第三章 X《クロス》
邪神
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行わないのだ。



まるで、相手にするのも馬鹿らしいといわんばかりに。




「グオァッっ!!?」




そして、何回目だろうか。
クラウドがまた地面に叩きつけられ、それを頭から血を流した理樹が抱えあげ、観鈴が一刀を起こそうと腕を引っ張っていた。



しかし支えている方も支えられている方も、すでに限界に近い。



足はガクガクで、視界もぼんやりしてきた。



そうまでなって必死に闘う姿を見て、メンバーは徐々に思い始めてしまっていた。




――勝てないのでは、ないか――




しかし、そうなってはならない。


そうはなってはいけないのだ。



「世界は、幾度も消滅の危機にさらされてきた」



理樹が言う。




「いつだって、大丈夫だと思っていた「世界」っていうのは、簡単に砕け散ってしまうものだったんだ」



くじけそうな魂に、言葉を向ける。




「でも、でもだよ?あきらめず、立ち上がる。たったそれだけを繰り返してきて、僕はこうして生きて、この世界にいる」



終わりなんてない。




「そして、それは誰だって知ってるはずだ。だって・・・・」





だって今ここにいるみんなは、そういう男の背中を見、憧れ、集まったみんなじゃないか―――――





「友の為に!!!」

「繋がる・・・絆を守るために!!」

「愛する想いを」

「立ち向かう勇気を、ここに」




ゴォッッ!!!





四人の翼人それぞれに、皆の思いが流れてくる。


翼が輝き、粒子が舞う。



その光にフォーティーンの目がくらみ、そして晴れた頃に四人はそこにいなかった。



驚愕するフォーティーン




直後、彼の左右の腕がへし折られた。
右を一刀に、左を観鈴に。

その再生はすぐだ。
しかしそれよりも早く理樹が懐に入り、バリアで作った超巨大なナックルでフォーティーンの体をアッパーで打ち上げる。



フォーティーンの顎が砕け、衝撃にそこからの咆哮も漏れなくなった。


そして




「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」



クラウドの気合とともに合体剣が振り下ろされて、フォーティーンの体を脳天からまっすぐに斬り伏せた―――――――――!!!




「ゴ・・・・・ガ・・・・・・」



ズッ・・・グラァ・・・・・・




フォーティーンの体が揺らぎ、そして・・・・・




ズゥン・・・・



落ちた
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