第三章 X《クロス》
邪神
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向かって一直線に激突した。
が、その体はとっさに動いたカブトや翠といったメンバーによって、直撃は避けた。
しかし地面はくぼみ、皆がクッションとなってくれたにもかかわらずクラウドはすぐに起き上がれないし、カブトと翠は完全に気絶してしまった。
そのクラウドにフォーティーンが襲いかかる。
それを止めようと一刀が地面を走り、フォーティーンの真下へと向かっていった。
それに気付いたのか、フォーティーンが一刀を見ることもなく盾から流した爆液で吹き飛ばそうとこちらに向けてきた。
走りながら一刀はそれを回避し、爆発によって跳ね上がった地面を駆け、真下に到達すると一気にしゃがみこんで跳躍、開翼して突っ込んて行った。
垂直に飛び上がった一刀の目の前には、フォーティーンの尾があり、そこからヴィヴィオを模したようなプレートが見えた。
直後、そこから七色の魔力が吹き出、幕でも張るかのようにして一刀に落ちてきた。
「ッ!? フンッっ!!!」
それを見て、一刀が空中で足を踏ん張った。
「オォオオア!!つ ら ぬ けェ!!!」
一回転し、反動をつけて足を踏み込み、左掌の甲に右拳を当て、全身の力を込めて、それを打ち込んだ。
拳から放たれ、掌底から打ち出された衝撃が、フォーティーンの体を下から一気に脳天まで走り、貫く。
ゴプン、とフォーティーンの目や鎧の隙間から何やらよくわからない液体がこぼれ、その体がビクンと揺れた。
「っしゃぁ!!」
一刀がガッツポーズを取り、フォーティーンの体が止まった事に手ごたえを感じていた。
しかし、直後フォーティーンの目だけがギョロリと周り、一刀を捉えた。
その尾が鞭のように奮われ、それを一刀は紙一重で回避。
しかしそれと同時に放たれた七色の光線が一刀を追い始め、七つの追尾から一刀が開翼して回避を始めた。
一つ、二つと弾き、回避し、消滅させていく一刀だが、一発が掠り、二発三発目と命中してしまい、動きが止まったところに電撃をくらって地面に落ちていく。
それを愛紗とセイバーが抱えあげるがあまりの電量に身体が痺れてしまい、まともにしゃべることすらもままならない。
そうしている間にクラウドが何とか立ち上がり、フォーティーンに向かって再び斬りかかっていった。
クラウドの力はすさまじく、フォーティーンとまともに数回斬り合っては地面に落ちていくことの繰り返しをしている。
無論、他のメンバーも見ているだけではない。
当然地上や空中からの攻撃は行っているのだが、まったくフォーティーンは気にもせず、ただ翼人組との戦闘しか
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