第三章 X《クロス》
邪神
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うなものが伸び、ピィンと張った。
その行先は、フォーティーンの体に突き刺さった一本。
その柄の尾に二本目が突撃、ぶつかって一本目を体内に押し込んだ。
二本目が一本目と同じくらい突き刺さり、さらにそこに三本目、四本目と突き刺さり・・・・・
「GYIAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」
「「あいつ」なら、お前程度の邪神・・・・」
「GOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!?」
「こう簡単に、斬り伏せてくれる。だから俺も・・・・・やらせてもらうぞ」
フォーティーンの体内で縦連結したクラウドの剣の先端が、ついにフォーティーンの体を貫いた。
そこからクラウドが最後に突っ込んだ剣、つまり飛び出した柄の方を握り、渾身の力を持って振り上げた。
となれば当然、右わきから左肩に斬り裂かれるのはわかりきったこと。
ザギュッッ!!
「まだァ!!」
ギャオッっ!!
さらに右肩から左脇に、Xの字を描くようにしてフォーティーンを斬り裂くクラウド。
その斬り口から炎が上がり、フォーティーンの体を包んでいく。
その体から明らかに生気(と呼べるものがあるのならば、だが)が抜けて行っている。
しかし、いまだフォーティーンに倒れる気配はない。
「こいつ・・・まだかよ!!」
「インデックスの知識と羽入の神通力をフルに使って再生しようとしてやがる・・・・」
「それだけじゃない。「少女」の魂が力になる、というのが本当なら、そもそもの治癒能力、基本スペックもでかいはずだから・・・」
そう、なんということか今やフォーティーンの体は、すでに斬り口吹き出る炎のエネルギーすらも取り込んで、再生へと向かっていた。
しかし、体を傷つけられたというのがよほど頭に来たのだろうか。
再生を待つことなくフォーティーンはクラウドへと襲いかかっていった。
「ZIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIGAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」
「グッ、お!!」
バガン、ゴォン、バゴォッッッ!!!
その剣と棍棒を剣で受け、流すクラウドだが、真横から振り下ろされた盾をもろに食らい、吹き飛んでいく。
身体が横に「く」の字に曲がり、肺から空気が吐き出される声にならない呼吸音と、右半身の骨がミシメキと軋む嫌な音が聞こえてきた。
グググッッ、と振られた盾に張り付くように押しのかれていくクラウドは、それが降り抜かれると同時に目にもとまらないスピードで地面に
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