第三章 X《クロス》
邪神
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してみなよ!!」
理樹がバリアを張って、それを防ぐ。
しかし、恐ろしいことにその五重のバリアは三層目まで何の障害もなく破壊され、四層目もヒビが入って少し耐えた後に破壊されてしまった。
だが最後の五層目に尾がふれた瞬間、フォーティーンの尾が流動によって、引っ張られるかのようにがくんと突っ張り、フォーティーン自身の巨体が大きくブレた。
「いまだ!!」
理樹が叫び、作り出されたバリアの足場を力強く蹴ってクラウドがさらに飛び出した。
フォーティーンは眼前。
しかし
「FUSHUUUUUUUUUAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」
咆哮と共に、背の二つの封印プレートが光った。
カケラによる先読み、そして時止め。
おそらくここまで来るのはフォーティーンにとっても予想外だったのだろうが、最終的にはこの力がある。
それを以って回避、さらにもう来れないように反撃して叩き潰すつもりだ。
「一刀!!」
「ああ、右後方から来るぞ!!」
ゴォ!!
「また動いたな。次は真左だ!!正面に誘導する!!」
一刀の片目が光り、それによる能力で先読みを行っていた。
その借りた力の目の名は「劫の目」
皐月駆の持つ、数ある未来の可能性を幻視する目だ。
だがその膨大な情報の処理は一刀にはまだ扱いきれていないのか、ツツー、と鼻血が垂れてきていて、頭が痛むかのように押さえていた。
しかし、それのおかげで相手の動きは見えるし、予測していくことも可能になっている。
そして
「行けるぞクラウド、真正面だ!!」
「(コクン・・・!!!!)」
フォーティーンが一刀の力によって誘導され、その眼前に突如として出現した。
時間停止による移動だったのだが、それを一刀によってこの位置にずらされてきたのだ。
「「「ブッち」」」『『『かま』』』《せェえええええええええええええ!!!!》
全員の咆哮に、フォーティーンの体がビリビリと振動する。
クラウドが剣を分離させ自分の周囲に出すと、それを次々とフォーティーンの体、ちょうど右脇腹に向かって連続で投げ放って行った。
「ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!一点集中!!」
ガゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ、ビシッ、ドスッっ!
そして、最後の剣が見事にフォーティーンの脇腹に突き刺さり、鎧にひびが入る。
「集え!!」
クラウドの叫びとともに、それまで投げつけ、鎧に弾かれて行っていた剣から魔力の糸のよ
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