第三章 X《クロス》
復活
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は未熟だ。
それが十分わかっているからこそ、周りをかこって堅実に戦ってきたのに、なんでここで崩れるんだ・・・・
しかし、その考えを読んだかのように、クラウドがさらに後を続けた。
「お前、気づいていないのか?オレ、バーサーカーと恋、そしてエリオたち・・・それらとの戦闘はかなり濃い経験だったろう。それによってお前の力は、すでにオレと同等か・・・・もしかしたらそれ以上にまでなっているだろう」
「な・・・・・」
「そんなお前が隠れる戦い方を?それはもはや慎重や堅実ではなく、臆病以外の何物でもない」
そう、ドーベルマンアンデットの力はすでにクラウドを凌駕していたはず。
否、力だけならば、もともとそれだけのポテンシャルがあった言ってもおかしくはない。
ただ、新参者がゆえに経験値が足りなかっただけだ。
しかし、これまであった数々の戦闘により、ドーベルマンアンデットは成長していっていた。
速射、身のこなし、必殺技に至るまで、それの精度は上がってきている。
しかし、彼はいつまでも「未熟者」として戦い、その力を使うよりも早くほかのアンデットに任せてしまった。
それはクラウドの言うとおり、もはや策略でもなんでもなく、臆病であるというだけのこと。
「俺の翼は勇気の翼・・・・世界最勇のオレに、臆病者が勝てるわけがない」
「は・・・はは・・・・・やはり・・・まだ未熟だったか・・・・」
「ま、そういうことだな」
「自分が未熟でないことに気付けなかった・・・オレはもうお前らより強かったんだな・・・・・」
「そうだな」
「試す機会がないのは・・・・残念。これは失策」
クラウドの剣は背中を貫き、そのまま正面のベルトをも砕いていた。
ドーベルマンアンデットが目を閉じ、クラウドがカードを突き立てる。
こうして、事件の主犯者・五体の上級アンデットはすべて消滅した。
しかし、脅威は終わっていなかった。
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宙をゆっくりと行くシロナガスクジラアンデット
その体内がボウッ、と光だし、凄まじいエネルギーを放ち始めていた。
「これは・・・っと、長岡さん、来てたんですか!?」
その巨体のすべてをようやく視界に収めたころ、理樹が合流し、さらに巨体(これ)を見て一刀と観鈴も急いで駆け付けてきた。
更にはアンデットはすべて倒し終わったのか、ほかのメンバーも集まりだす。
最初こそ凩の姿に
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