第三章 X《クロス》
裏目
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粉塵に消えた。
その拳の持ち主はコックローチアンデット。
石板で何かが起こっていると感じ取り、即座に戻ってきたのだ。
「・・・・・避けるか。だが犬一匹死んでないのはショックだぜ?」
そのコックローチアンデットが上をクイ、と見上げると、そこには背中に長岡たちを乗せ、壁にしがみつくファングジョーカーがいた。
そのままWは天井の穴から地上に出て、コックローチアンデットもその前に躍り出す。
「陽動作戦・・・・ま、来るとは思ってたけど」
「そもそも、もとから考えていた作戦じゃなかったしね」
コックローチアンデットの言葉に、フィリップが返す。
こいつの力は知っている。知ってはいるが、とても相手にできるかどうか・・・・・
と、そこにスバルたちも到着した。
結構な数のメンバーに囲まれ、コックローチアンデットが面白い、とでもいうような仕草を取った。
ちなみに、モモタロスたちは途中で良太郎を見つけて飛び降りて行ってしまった。
今頃は楽しく(?)ジークと言い合いをしているだろう。
が、彼らにとってそれは今どうでもいい。
今聞くべきことはただ一つ・・・・
「何故あの石板が発動している!!」
そう、そこだ。
彼らが突入する前に見たサーチ映像では、あの中ではどのようなエネルギーも(アンデットのもの以外は)観測されなかったし、石板もあんなになっていなかった。
それが今は発動している。
一体どういうことなのか。
「は・・・・なんで桜の大将があんたら呼ぼうって言ったと思う?」
『なに?』
「・・・なるほどねぇ」
その言葉に翔太郎が聞き返すが、ただ一人スカリエッティだけが理解していた。
「何かわかったの?」
「ああ、わかるさ。というかなぜわからないんだい?ゼロセカn――――」
「スバルです」
「おや、それは失礼した。そういえば君にはチンク達の面倒を見てもらっていたね」
「それはそうと、どういうことなんだ?」
勝手に話すスカリエッティに、エリオは少しイラついたように聞く。
それに対しスカリエッティは軽快に答えた。
「君らは捕まった人間が何を求めると思うかね?」
「・・・・・助け・・・まさか!!」
「そして、まさに君らがきた。おそらくその瞬間だろう。少女たちは安心した。それでさ」
『俺たちが来て安定して・・・・邪神復活に導いてしまった?』
「そうなるね」
「その通り!!あんたなかなか頭の回転速いねドクター?」
邪神に魂と捧げるための、十人の少女の心の安定。
しかし、それはいくら待っても無理
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