第三章 X《クロス》
裏目
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石板はすでに起動している。
少女たちの魂は安定し、石版に流れ込んでいた。
「そんな・・・・なぜだ!」
『俺たちが来たときには安定していたなんて反応はなかったぜ!?』
「待ちたまえ・・・ふむ・・・・なるほどこれは・・・・」
フィリップの驚きと翔太郎の質問を、スカリエッティが流して考え込む。
そして、その考えが一つの答えを出した瞬間。
ドゴォッッ!!!
そこに漆黒の拳が叩き込まれ、三人の姿が粉塵に消えた。
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少し前
「このクマ!!なんで良太郎おいてきちまうんだよ!!」
「すまんなぁ、あっはっはっは!!」
「キンちゃん笑い事じゃないでしょ!?」
「来ますよ!!!」
ドンドンドンドンドン!!!!
イマジンズが言い合っているうちにコックローチアンデットは八人に突っ込んできて次々と殴り飛ばしていく。
ティアナとキャロ、リュウタロスの弾幕を避け、スバルを投げ飛ばし、キンタロスを殴り飛ばし、ウラタロスを足蹴、踏み台にして空中二段蹴りでスバルとモモタロスを蹴り飛ばした。
そして振り下ろされた拳をティアナが腕を頭上でクロス、ダガーにしたクロスミラージュで受け止め、リュウタロスがその腹に向かってリュウボルバーを向け、キャロのブーストで強化された弾丸がぶっ放された。
その衝撃にコックローチアンデットの体がくの字に曲がり、ズザザザザッ!と地面を滑るように後退していった。
しかし少し行ったところでガッ、と踏みとどまり、まるで腹筋に力を入れるかのような姿勢から腹をさすりながら頭を上げる。
そのさする腹からはプスプスという音と薄い煙が上がるが、それだけだ。
大したダメージではあるまい。
「フゥ〜〜・・・・なかなかいい連続攻撃だ。だがまだ浅いな」
「ちっくしょう、良太郎と一緒ならこんなヤロォ」
「しゃーないやろ。いないもんは!!」
「置いてきたのはテメェだろうが!!」
相手の攻撃を称賛しながらもまだ余裕を見せるコックローチアンデットに、なかなか思い通りの力が出せないタロウズ。
そもそもイマジンは他人の記憶に依存する存在だ。
この四人はすでに確固たる存在としてここにいはするものの、彼らの戦いの記憶の大半は「電王」となってのモノ――つまりは誰かに憑依してのことが圧倒的に多い。
もちろん彼ら四人が弱いわけではない。
しかし誰かに憑依し心を通わせた方が、より力を発揮できるという
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