第三章 X《クロス》
裏目
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。
そういうわけで今、シャマルの「旅の鏡」で石版のもとに直行するつもりなのだ。
「でも石版の目の前は危険すぎるわ。少し離れたところに開くから、そこから先は・・・・」
「解ってます。それだけでも十分ですよ」
「出来れば私も行きたいのだけれど・・・」
シャマルも当然行こうとしたのだが、ここには次々と負傷者がやってくるので彼女がいなくなればかなりの負担になる。
向かうのは長岡、スカリエッティ、フィリップ(Wファングジョーカー)、そして長岡に凩がついていく。
これ以上いると気付かれるし、石版の破壊だけならばフィリップだけで十分すぎるからだ。
「気を付けて」
「はい」
そういってシャマルに手を振り、彼ら三人と一匹がシャマルの開けたゲートをくぐって外に出る。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そうして、たどり着いたのは穴の近くの木の根元。
この穴はクラウドが開けたもので、この下には空の洞窟と十人の少女、石版があるだけだ。
木の裏側にたどり着いた彼らは、少し顔を出して穴の周囲を見る。
どうやらほとんどのアンデットは他のメンバーとの戦闘に向かってしまっているらしく、周囲には三体ほどのアンデットしかいなかった。
それを見てWが獣じみた動きで三体をすべて、死角からの一撃で撃破、カードに封印してゆく。
そして三人と一匹が穴から内部に侵入し、石版の前にたどり着いた。
「・・・・これは・・・」
「興味深いねぇ、好奇心がわくねぇ、ゾクゾクするねぇ!!」
「ドクター、それは僕のセリフだよ?」
「おっと、そうだったかい?」
石版を前にしてスカリエッティが興奮し、できることなら邪神も見てみたいが、とつぶやきながら手元にコンソールを出現させてカタカタと叩き出した。
どうやら解析にはもう少しかかるそうだ。
周囲を警戒しながら、Wと長岡がスカリエッティを囲む。
Wは拳を握り石版側を、長岡は銃を構えて少女たちがいる方を。
しかし、二人はそれぞれ何かがおかしいことに気付いた。
Wは気づく。
自分の前にある石版がうっすらと光を放っていることに。
長岡も気づく。
少女たちの前にある光のリングが、きれいな円形を描いているということに。
「長岡さん」
「フィリップ君・・・・」
「「これは」」
「発動してる!」「安定してるわ!!」
「どうやらそのようだね」
コンソールのモニターを見ながら、スカリエッティが結論を言う。
この
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