第三章 X《クロス》
流星
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が届くかどうかも分からない言葉を叫びながら、さらに力を込めて雷を放つ。
その声は確かに届いてはいない。しかし、それに応えることは出来る・・・!!
ズンッッ・・・・!!!
「!?これは・・・・」
ズンッッ!!
「グオッ!?お、押され・・・まさか!?」
ズンッ!!!
雷が押されている。
エレクトリックエェルアンデットはそれを感じ取った。
この腕にかかる圧迫は間違いない。
そして、それが起こるとすれば可能性はただ一つ・・・・・!!!!
「こちらに・・・向かってきているというのか・・・・!!?」
一刀の足が、一歩ずつ確実にエレクトリックエェルアンデットへと向かっていく。
回転する剣製防壁を押し込んで。
「グ・・・この・・・・・・オォ!?」
エレクトリックエェルアンデットがさらに押し戻してやろうと雷を放つが、なぜだか今度は引っ張られていく錯覚にとらわれた。
下がったのか?
否、違う。こいつはそんなことをするタマじゃない!!!
ブォン、と何かを振り上げる音が聞こえた。
その音に、エレクトリックエェルアンデットが前を見るとそこには驚愕の状況が出来上がっていた。
先ほどの「ブォン」は、回転する剣製防壁の柄をどうにかして一本にまとめた一刀が肩にそれを担いだ音。
剣製防壁はさきほどのように洞窟を塞ぐような大きさはなく、普通に扱える大きさになっていた。
形はそのままなので、先端に剣が前を向いて揃っているから、それは一見してハンマーにも見える。
そして、その先端はいまだに回転転し続けておりさらに―――――
その回転によって、エレクトリックエェルアンデットの雷すべてを巻き取るかのようにして取り込み、吸収していっていた。
「馬鹿な・・・・・」
「回転によって電力を電磁や磁力に変え、お前の力すべてをこちらにもらったぞ」
「そんな馬鹿な・・・・生まれ以って電気を操るオレが・・・・貴様らなんぞに・・・!!!!」
「翼人を・・・・人間を・・・・」
ガシャッ!!
「舐めるんじゃないッッ!!!」
ドォウ!!!
一刀がそれを構え、一気にエレクトリックエェルアンデットへと疾駆していく。
エレクトリックエェルアンデットはそれを咄嗟に回避しようとするが、左上半身を完全に吹き飛ばされた。
当然だ。
今の剣製防壁はとんでもない電気量で数千度の高熱を発しているし、それが雷を巻き取るほどに回転しているのならば削り取れないものを探す方が難しい。
「グガァァァァあ
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