第三章 X《クロス》
海中
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《G4!KAMEN RIDE―――PROJECT G4》
《FINAL ATTACK RIDE―――G G G G4!!》
「喰らえ!!」
そう叫んで隣に召喚されたG4と共にミサイルを四発、二人で計八発をぶっぱなしてコックローチアンデットを吹き飛ばさんとするディエンド。
コックローチアンデットはまず、三発を蛇行して回避し、四、五、六、と階段を上るかのように踏み台にして躱す。
そして七発目は羽根を広げて羽ばたき、何とかして回避した。
しかし
「一気に放たなくてよかったよ」
「オゥッ!?」
「ドーン、だ」
ドォンッッ!!!
そうして回避したものの、八発目のミサイルが命中してとんでもない爆発と共にコックローチアンデットの上半身が宙で仰け反り、後頭部から地面に落ちて行った。
やっと一発、攻撃らしい攻撃が命中した。
しかもケータッチで召喚したライダーでの攻撃だ。それはカメンライドで呼び出したそれをはるかにしのぐ。
「や・・・った・・・・ッハ・・・・はあ、はぁ・・・・」
それを見てディエンドが膝をついて変身が解除される。
海東の体は汗びっしょりで、まるで今まで土砂降りの中で突っ立っていたかのような様子だ。
四つん這いで息切れも激しく、だらりと顎を垂らしている。
汗が地面に跡を作った。
「海東さん!!」
「やあ・・・・遅かったね・・・柄にもなく頑張っちゃったよ」
そういってスバルに担ぎあげられる海東。
そこに変身を解いた翔太郎も、まだ体力のあったフィリップに肩を借りてよろよろと寄って来た。
「でも、これでアイツはやったんですよね!!」
「ンだよ、オレら来た意味ねーじゃねェか」
疲弊した三人を見て心配する者の、スバルは一体倒したと喜び、モモタロスは無駄足(というより活躍できなくて)ぶーぶー言っていた。
だが、翔太郎や海東の目にはとてもではないが勝利した、という確信は宿っていなかった。
「君らは・・・・翼人たちがミサイル一発で死ぬと思うかい?」
「・・・・・え?」
「そういうことさ。まだ終わってないよ」
そうフィリップが呟いた瞬間、ミサイルによる炎の中にゆらりと影が揺れて、コックローチアンデットが歩み出てきたではないか。
「これで終わりかい?どんなライダー出してくれるのかと期待していたんだが・・・じゃあもういいな」
そういって楽しみはもうないのかと残念そうな声を出してコックローチアンデットがゆっくりと歩き、だんだんと加速して走りだした。
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