第三章 X《クロス》
戦闘
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クローチアンデットと交戦していたW、ディエンド、ハクオロは目の前の光景が信じられなかった。
すでにハクオロはウィツァルネミテアの姿に替わっていたし、素早い相手に対抗してWはルナトリガーにチェンジもしていた。
だが、いまだこいつに当たった攻撃は一発もない。
「鈍い遅いトロい!!!その程度のスピードかい君たちはァ!!」
「オォッ!!」
素早い相手に対し、ハクオロの体が縮み(それでも二メートルとまだ巨体だが)、コックローチアンデットのスピードにかろうじてついていっていた。
流石は神として謳われていたものである。
おそらくはこのスピードに対抗するために行った急激な形態変化なのだろう。
しかし、コックローチアンデットはWのトリガーフルバースト、ディエンドのブラストの弾丸すべてをこともあろうか、ハクオロとの肉弾戦をしながら回避していた。
「馬鹿・・・な!!!」
コックローチアンデットの撃ち出す拳を両腕で受け止めて後退させられたハクオロ。
そこにWが弾丸を放ってゆくのだが、それはすべて弾かれてしまい、全く効果があげられない。
《ATTACK RIDE―――SLASH!》
と、その直後ディエンドがコックローチアンデットの懐に現れた。
おそらくはインビジブルのカードで姿を消していたのだろう。
そして、ここでカードをさらに装填、銃口から伸びた青いエネルギーで形成された刃で、コックローチアンデットの胴を思いっきり薙いだ。
「ゴォッ!?」
「よし!!」
コックローチアンデットの腹からはうっすらと血が滴り、そこを押さえてコックローチアンデットが片膝をつく。
そこに畳み掛けるかのように、その体を焼き尽くそうとハクオロが火炎を口から放射した。
さすがにこれだけの炎には弱いのか、コックローチアンデットがバッ、とその場を飛び退くが、背後に迫っていた新たな脅威に気付いていなかった。
《メタル!!マキシマムドライブ!!!》
「!?」
『「メタルブランディング!!!」』
超々加速のできるという油断、余裕、驕り。
それがこうして、今まで回避できていた攻撃を食らってしまうという結果に結びついた。
こいつの弱点は、そこだったのかもしれない。
そして
ドゴォウッッ!!!!
「(スタッ)やったか!?」
『手ごたえは確かにあったね』
「・・・・・」
地面に叩きつけられ、土煙に紛れて姿の見えないコックローチアンデット。
そこに視線をやって、ディエンドがとりあえずラウズガードを投げた。
が
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