第三章 X《クロス》
敗北
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っていく。
今はいたるところでアンデットとの戦いが行われている。
上級でない相手ならばそう苦戦もさせられないが、いかんせん数が多いのだ。下手なところに落ちて巻き込まれては大変だ。
上空から落ちてくる三体の鳥系アンデットに向かって、クラウドが飛び上がる。
しかし、十分に間に合うであろうそれを、邪魔するものが一体・・・・
ドォウ!!
「ッ!?砲撃!?」
「ゼァッ!!!」
両肩にイリヤとヴィヴィオを抱えたブロッサムアンデット――おそらくは地下訓練場から地上に出たところでイリヤを拾ってこっちに来たのだろう――が、クラウドに向かって砲撃を放ち、一発蹴りを放って一瞬だけ足止めをする。
クラウドがそれに対して蹴りを剣の面で受け、逆に二人を取り返そうとするが
「サンキューだ、桜の大将!!もういいぜぇ!!」
「な・・・」
「背中に三本突き刺さったくらいじゃあ、オレァやられん!」
「しっかり潰してもピクピク動くくらいだもんな」
「桜の大将、ちょっと黙っててくんねぇ!?ってか早く行け!!」
そこにとびかかってきたコックローチアンデットがブロッサムアンデットの皮肉に突っ込みながら、クラウドに向かって打ち下ろしの拳を命中させて地面にたたき落とした。
その隙にブロッサムアンデットは完全に離脱。
さらには落ちた鳥系の抱えていた梨花、羽入、インデックスも植物系アンデットが抱えてその場からいなくなってしまった。
落ちたクラウドはしゃがみ、片手をつきながらもしっかりと着地していたが、頭を上げた瞬間にコックローチアンデットが目の前に着地、蹴りを放ってきた。
それをガードするクラウドだが、勢いに体が後退させられる。
そしてその先で三体のアンデットに右足、左足、身体を掴まれ、磔のように動きを止められ、コックローチアンデットの追撃の拳をまともに喰らってしまった。
「がっ・・・!」
「へぇ、これで壊れないとは凄い。でも・・・」
ガシッ
「こいつはもらったぁ!!」
「まて・・・ッッ!!」
クラウドからアルルゥを奪ってその場から離脱するコックローチアンデット。
クラウドは自分を押さえる三体のアンデットを即座に殴り飛ばし、コックローチアンデットを追おうと開翼した。
「レーダーでコックローチアンデットを追えるか!?」
『だ、ダメです!!今日強力な磁場が働いていて、レーダーが使い物になりません!!』
「磁場・・・・だと!?」
クラウドが膝を落とし、地面に拳をめり込ませた。
コックローチアンデットはすでに遠くだ。
いまさら加速開翼しても、追い付くことは
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