暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic29希望と絶望を併せ持つ者〜The Future Threat〜
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蹲った。これってわたし達が居なくても問題ないっぽい。まぁとりあえず、両手に携える小型拳銃型デバイス・“ラッキーシューター”の銃口をLAS達に向けて、直射型射撃魔法の「ブルーバレット!」を撃ち込んで奴らの両腕をへし折っておく。

「なるほど。万が一にも磁力の拘束から抜けた場合を考えて、ですね」

トリシュが大弓型デバイス・“イゾルデ”の魔力弦に魔力矢1本を番えると、矢尻を空に向けてから「滅び運ぶは群れ成す狩り鳥!」射った。矢は10mほど空に向かった後、小さな矢尻に分裂、そして雨のように降って来てLASの両肩を撃ち抜いてった。そんな中でプライソンがもう1つの手段を講じてきた。

『音声認識! ペニテンツィアジテ!』

プライソンがそう発した直後、ドォン!って爆発音がして、付近に倒れ伏してるLASが一斉に自爆。さらに「ひゃあ!?」ビルが大きく揺れた。その振動にわたし達は立っていられずにしゃがみ込んだ。階下から爆炎と黒煙が立ち上ってくるから、這い上がって来てるLASもまた爆発したんだって判る。

「イプシロン・・・!?」

「きゅ〜〜〜?」

どこかに頭をぶつけたみたいで、額から血を流して倒れてるイプシロンにアンジェが駆け寄った。それと同時に磁力の拘束から解放されたLAS達も起き上がって、イプシロンを抱き起したアンジェの元へ向かおうとする。わたしとトリシュで「させない!」立ちはだかって迎撃するんだけど・・・。

「さすがに数が多過ぎますね・・・!」

――皆伝・紫電一閃――

トリシュが火炎を纏った双剣形態になった“イゾルデ”を振るって、2体のLASの首を刎ね飛ばした。

「本当に・・・! アリシアさん、イプシロンをヘリに避難できませんか?」

――ハルトファーネ――

アンジェもイプシロンを庇いながら旗型デバイス・“ジークファーネ”を振り回して、硬化した魔力幕を帯状に伸ばしてLASの首、さらには両腕と両脚を一瞬で寸断してく。んでわたしは、“ラッキーシューター”2挺を使っての誘導操作弾、「ホーミングシュート!」でLASが開けた口に撃ち込んでく。

「うんっ。ヴァイス、ヘリを寄せられる?」

『うす! つうか、アリシアさん達の今居るビル、さっきから窓ガラスは割れるわ、外壁にヒビが入りまくるわで、今にも倒壊しそうなんすけど! アリシアさん達も避難した方がいいっすよ!』

言われてみれば確かに足元から振動が伝わってくる。わたし達は頷き合って、とりあえずこのビルから避難を優先することにした。アンジェが「では私がイプシロンを・・・」背負って、ヴァイスにビルの屋上の直上に来てもらう。一時でも着陸するとLASが乗り込んで来るかも知んないし。

「アンジェが先に乗って、次にトリシュ、んでわたしが殿を務める!」


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