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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic29希望と絶望を併せ持つ者〜The Future Threat〜
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整とやらの話も伝えておく。クララは転移スキルを使い、准尉と共に本局へと直通転送した。そして私は武装隊を引き連れ、エリオ達の元へと急ぐ。その間に砲撃を撃つこと2回。それでようやく「・・・シグナム副隊長!」キャロの姿を視認できた。

「ああ。無事で何よりだ。エリオは・・・」

部屋の隅の方でリヴィア・アルピーノと共に横にされていた。武装隊のメンバーの中には医師資格を持っている者も居り、エリオとリヴィアの治療に当たってもらえることになった。しかしリヴィアはともかくとして、何故かルーテシアは顔色が悪く、涙も浮かべている状況。ここでアギトからの『シグナム、ユニゾン・アウトお願い!』という願いのため、ユニゾンを一旦解除する。

「アギト・・・!?」

「ルールー。ごめん、あたしさ、記憶が戻ったんだ。管理局の八神シグナム。コイツがあたしの本当のロードなんだ」

アギトが私を紹介するとルーテシアは「そっか。いつの日かそうなるって判ってた」と素直に受け入れた。あの子はアギトから私へと視線を移すと、「ママはどうなったの?」と訊ねた。アギトと共に居たのだから、私が准尉と戦ったことは察せられるだろう。

「本局の医務局へと転送した。優秀な技術官と医務官に対応してもらえるようにした。そう不安がらなくても良い」

「・・・良かった」

「シグナム二尉。モンディアル二士とこちらのお嬢さんの治癒を終えました。直に目を覚ますでしょう」

「了解した。感謝する」

それからすぐにエリオとリヴィアが目を覚まし、私たちは状況を簡潔だが確認し合った。ルーテシアとリヴィアは洗脳されてはおらず、准尉の命を盾にされたことで従わざるを得なかったとのことだ。私からはミッドの現状を伝える。隕石と“アグレアス”の脅威によってミッドと人類が滅亡の危機に瀕していると。

「そんな・・・!」

「ミッドチルダを道連れにした自殺なんて・・・!」

プライソン一派の属していたルーテシアとリヴィアの顔色が真っ青になる。そして私はこれより隕石の迎撃に移り、エリオとキャロは現六課の本部であるアースラへ帰艦。ルーテシアとリヴィアもアースラで保護されるよう伝えたのだが・・・。

「シグナム副隊長! 僕たちにもまだ手伝えることがあるかもしれません!」

「ヴォルテールを召喚すれば、隕石の迎撃が出来ます! それにミッドに居る以上はどこに居ても危険なのは変わりません」

エリオとキャロがアースラへの帰艦を拒み、隕石迎撃の手伝いをしたいと申し出てきた。ヴォルテールについてはデータでしか知らんが、確かにかの竜ならば迎撃も出来よう。

「では手伝ってもらおう。ルーテシアとリヴィアは――」

「待って。私にも巨竜・白天王が居る。あの子なら隕石の迎撃も簡単」

「うんうん!
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