暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic29希望と絶望を併せ持つ者〜The Future Threat〜
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れたら隕石の迎撃に入ってくれるって言うし。だからそれまでなんとか凌いでくれれば、あとはルシルが“アグレアス”を止めて、それで事件は解決だ。
「今は信じるしかない、っすか」
「絶対大丈夫って信じるに値する仲間たちがいるって、結構幸せな事だよ、ヴァイスぅ〜?」
「違いないっす」
「いい言葉です。胸にしっかりと刻んでおきますね♪」
アンジェにそう言われたら急に恥ずかしくなった。でも事実だし、わたしは「えっへん」胸を張った。みんなが大気圏の摩擦で燃えて小さくなった隕石を順調に迎撃してたんだけど・・・。
『こちら本局・観測室です! 現在、ミッドへ向けて直径400m級の隕石が5つ向かっています!』
ミッドの各戦力に全体通信で入った報告に、わたしの抱いてたこれまでの希望が一気に絶望に変わった。100m級の隕石の直撃で一体どれだけの被害が出るか判んないのに、400m級が同時に5つとか。
『艦隊の到着時刻と隕石の到着予測時間は?』
『艦隊到着時間まで残り6分。隕石の1つ目の到着予測時間まで3分、2つ目が4分、3つ目と4つ目が5分となっています』
「間に合わない・・・ではないですか・・・!」
はやてと観測室の通信士の通信にアンジェや、「んな馬鹿なことが・・・!」ってヴァイスが頭を抱えた。わたしもその場に崩れ落ちた。艦隊が間に合う前にミッドが隕石で滅んじゃう。しかも小型の隕石は今もなお落下して来てる。
『ですがご安心ください! たった今、本局よりトップエースが出撃しました! あの方なら必ずこの危機をどうにかしてくれます!』
通信士の話に出て来たトップエースという単語に、ヴァイスは「おお!」ってグッと握り拳を作って、アンジェは「噂に聞くあの・・・!」目を爛々と輝かせた。でもわたしは複雑な思いだった。親友の――ルシルの敵はわたし達チーム海鳴の敵だ。でもこの状況をひっくり返せるのはきっと、リアンシェルトだけ・・・。
『こちら本局・総務部、リアンシェルト・キオン・ヴァスィリーサです。これより隕石の迎撃を行います。私の魔法の属性上、少々気温が10度ほど下がりますので、風邪をひかれぬようにご注意を』
突然空に現れたリアンシェルト。長いクロークと後ろ髪を風に靡かせて、『では始めます』そう一言。足元にミッドチルダ魔法陣を1枚と展開して、魔力を放出した。遠く離れたこの場所にすらビリビリと感じられる強大過ぎな魔力に、「すげぇ・・・」ヴァイスが感嘆の声を漏らした。
――
蒼天に座して輝く氷神十二冠
(
コキュートス・アステール
)
――
ミッド式でもベルカ式でもない、見たことのないデザインの超巨大な魔法陣?がミッドの空を覆い尽くした。魔法陣を通してるからか太陽の光が綺麗な青色になってて幻想的だ。巨大隕石の先駆
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