暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic29希望と絶望を併せ持つ者〜The Future Threat〜
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我が乞うは、城砦の守り・・・」コソっと詠唱して、防御力強化のエンチャント・ディフェンスゲインを発動。
「往けっ!」
――トーデス・ドルヒ――
「ケリュケイオン!」
≪Protection≫
私1人にだけ狙って放たれたルーちゃんの攻撃をバリアで防御したと同時、フリードに「目標ガリュー!」を狙ってもらって、火炎砲ブラストレイを発射させる。ガリューは砲撃をジャンプして避けて、そのまま私に向かって飛び蹴りを繰り出そうとしたけど、フリードの翼による払い除けを受けて宙を舞った。私はバリアを即解除して・・・
「シューティング・レイ!」
ルーちゃんに向けて誘導操作弾4発をクリスタルから展開されてる翼4枚から発射。すぐに別の射撃魔法をスタンバイ。詠唱も必要無くて、チャージ時間もほとんど無くて、しかも多弾連射が可能で、咥えて弾速も速い直射弾の「ウイングシューター!」を6発と発射。
「っ・・・!」
最初の誘導操作弾より早くルーちゃんに到達する直射弾。ガリューが羽を羽ばたかせて無理やり射線上に割り込んで、クロスさせた両腕で直射弾を防御。直後にガリューを回り込んでルーちゃんを直接狙った誘導操作弾も、その身を挺して防御した。
「ガリュー・・・!」
装甲(虫だから外殻?)がボロボロと崩れるガリューの姿にルーちゃんが不安そうな声を上げたけど、ガリューは大丈夫って言いたそうに構えを取った。私とフリードも迎撃に備えたところで、「ぅあ・・・?」ルーちゃんがふらついて、その場に崩れ落ちそうになったのをガリューが抱き止めた。
「何アレ・・・?」
ルーちゃんだけじゃなくてリヴィーちゃんの首と額に環状テンプレートが展開されて、ガシャン!と砕け散った。
「ルーちゃん・・・!?」
「ガンマ・・・が負けた・・・!? 監視の目が無くなった・・・」
ルーちゃんの口から洩れたガンマっていう名前。確か“スキュラ”ってサイボーグ姉妹の1人だったはず。
「・・・どうしよう。ガンマが倒れたらママを調整する人が居なくなる・・・!」
「ルーちゃん・・・?」
「管理局! 急いでママを確保して、技術力の高い技官と部署に搬送して!」
顔を真っ青にして涙を浮かべたルーちゃんが叫んだ。だけど通信も念話も阻害されちゃってるし、どうやって連絡を取り合えば・・・。ううん、そんな事を考えてる暇があるくらいなら、行動あるのみだよね。
「待ってて、ルーちゃん! 私、外と連絡できるように一度脱出し――」
――火龍一閃――
「「きゃ・・・っ!?」」
そこまで言い掛けたところで、火炎砲撃がこの部屋を横断して行った。あまりに突然起こった事態だったから、私やルーちゃん達は小さく悲鳴を上げることしか出来なかった。砲撃で
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