外伝〜運命が改変された主従の少女達の邂逅〜
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ルとの戦争に手を貸してもらうぞ!」
「な――――私達”裏の協力者”は内戦の”裏側”を担当する存在で、”表側”――――軍と真正面でぶつかり合って戦う存在ではないと最初に約束したはずです!」
カイエン公爵は聞く耳を持たず、クロチルダ達にもメンフィルとの戦争に手を貸すように命令し、カイエン公爵の命令を聞いたクロチルダは絶句した後すぐに立ち直って反論をした。
「貴様……っ!ならばすぐに”緋き絶望”を呼び起こせ!アレさえあれば、メンフィルもすぐに滅ぼせる!貴様ら結社の”幻焔計画”とやらには”緋き絶望”が必要であるのだろう!?」
「確かに”幻焔計画”に”緋き絶望”を呼び起こす事も含まれていますが、今はその時期ではありません!”緋き絶望”を呼び起こす時期もこちらに任せて頂く事も最初に約束したはずです!」
「ふざけるな!肝心な時に役に立たない所か、こちらに甚大な被害をもたらしておきながらその責任も取らないつもりか!?”緋き絶望”をすぐに呼び起こせないのならば、”結社”に応援を頼んで、新たな”執行者”や”使徒”とやらをこちらに回してもらうように手配しろ!」
「そんな簡単に言いますけど、”使徒”もそうですが他の”執行者”達もそれぞれの”使命”があり――――」
カイエン公爵の要請にクロチルダが反論しかけたその時
「……”表”だとか”裏”だとか、そんな事はどうでもいい。肝心な事はメンフィルも俺達の明確な”敵”になって、俺達は正規軍だけでなくメンフィルにも勝つ必要がある。――ただ、それだけだろうが。」
「私も貴方と同じ意見ですわ。今回メンフィルから受けた屈辱、倍にして返さないとマスター率いる”鉄機隊”の”筆頭隊士”として失格ですわ!」
「クロウ………デュバリィ………」
クロウがクロチルダに指摘し、クロウの意見に頷いたデュバリィは決意の表情で自分もメンフィルと戦う意志をクロチルダに伝え、二人の様子を見たクロチルダは言葉を失った。
「その二人の言う通りだ!ルーファス君を奪い、パンダグリュエルと皇女殿下まで奪った薄汚い侵略者共に必ずや私達の怒りの鉄槌を下してくれるっ!」
「ヴァルカン……スカーレット……お前達の無念、必ず晴らしてやるからな……っ!――――待っていろ、異世界の侵略者共!テメェらも纏めて”鉄血”がいる地獄に送ってやる!部外者共が俺達の事情に土足で足に突っ込んだ上俺の仲間達を奪った事、絶対に許さねぇ――――――ッ!!」
そしてカイエン公爵とクロウはそれぞれ憎しみの表情になって、メンフィル帝国と戦う決意を口にした―――――――
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