Operation 02-発令、ファーバンティ解放作戦-
放たれた矢
Mission9「向かう先」
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2235 サンド島航空基地 ハンガー
「これで準備は整ったな…」
輸送機に積むものがすべて積み終わり、全員が乗ったのを確認する。
「2人はもう離陸しているのか?」
「ええ、間違いなく」
すでにレーダーには2機の機影が確認されている。間違いないだろう。
「さて…出発するぞ」
ゆっくりと輸送機は滑走路を進む。
「…オーレッドへの連絡はしたのか?」
「何とかなるだろう」
「嫌な予感しかしないんだが」
「私が言えば大抵何とかなる」
「空間移転は危険だと思うぞ」
「だからセレンいつもそうやってむしろ悪い方向に向かってるだろ」
…あ
「もう…うるさいですよ…」
「…これで累計3回目か」
「大抵お前のせいじゃないか」
「違う」
「違わない」
「もういいよ…」
結局この論争は終わらないはずもなかったので放棄した。っていうかたいていこれのせいで誰か起きる。
「私も静かにしてもらいたいところです」
やっぱりキャロルも怒ってた。
輸送機がゆっくりと飛びあがる。
あまり乗ったことがないから、不思議(?)な感じだ
セレンはやっぱり何かキレながら座っており、キャロルは何か書類を見ながら座っている。
熊野については何とか寝ていてよかった。そう、問題なのは照月が頭を自分の方にのせて自分に体重を乗せるように座って寝ているのだ。そのせいで無理に大声出せない。
「…気持ちよさそうに寝ていますね。」
「仕方ない、こうやって寝させてもいいんじゃないか?」
「…彼女なりの愛の表現…でしょうか」
このとき内心キャロルは羨ましがっていた。
一方、そばを飛んでいたサーニャ達2人は…
「やけに無線がにぎやかダナー」
「うん…といっても、セレンさんと響さんくらい…」
エイラは興味を持ってサーニャに聞いてみる。
「あの2人はどういう仲ダー?」
「昔からの友達みたいだよ…照月ちゃんから、教えてもらったの」
「照月と仲イイノカー?」
エイラは少しびっくりしながらサーニャにどんどん質問する。
「少し話したことはあるけど、いい人だよ…私は好きかな」
「ナンデダヨー!」
やっぱりエイラは気になって仕方なくいろいろ質問していたが、ちゃんと答えていたサーニャは少し呆れていた模様。そりゃそうだな。
後にサーニャは「エイラって私の事が好きらしいんだよね」と語っていた。そりゃあ判るな。
話を戻す…
「照月の件…どう考えてるんですか?」
「彼女(照月)のこと?…それは、仕方ないことなんじゃないかな。照月の想いもあるし、自分はそれを受け止めたい」
「貴方も…照月の事が好き、という事でいいんですか?」
「そうだね…」
キャロルとの些細な会話…
彼女は主任の秘書である。や
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