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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第60話 テスト結果と小さな天才
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それは大丈夫大丈夫! カイトだって 熱心に教えてくれたんだし…… それなのに赤点なんか取ってたらあわせる顔ないさ。 でも……、今までテスト結果を張り出される事なんて無かったからさ……」
自分自身の成績が盛大に公開されるのだから、つくねの気持ちは判らなくもない。自信があれば楽しみだと言えるかもしれないが、それでもそう感じているのは正直少数だろうと思えるから。
「ま、いいじゃないか。うん。受け入れろよ。これがこの学園の方針なんだし、競争心を煽る良い事だとも取れる。オレだって色々と受け入れるからさ。……ま、とりあえず、行ってみようか、2人とも」
「うん………」
「うんっ!」
つくねは気乗りは正直してない様だが、ここは覚悟を決めて進む事にした様子。
モカは、いつも通り笑顔だった。
ここは妖怪たちが通う秘密の学園。
《私立陽海学園》
この場所では たくさんの妖怪たちが人間社会に適応するための勉強をしている。
妖怪ならではのとも言える実技の授業もあるが、基本的には教育の
課程
(
カリキュラム
)
は人間の学校が
基本
(
ベース
)
だ。
所謂基本的な普通科の授業「5教科」+「家庭科などの実習」があり、更に課外学習などもある。
そして今回の様に当然ながら5教科には試験があり、人間の学校と同じく中間テスト、期末テストと揃いに揃っている。
つまり ここにいる妖怪たちはいずれは人間の社会の大学や企業へと旅立っていくものもいるのだ。
※陽海学園には大学はありません。高校以上は人間社会で学びます。
“ざわざわざわ…………”
ここは丁度学園の玄関口にあたる広場。
全校生徒が満遍なく確認できる為に、生徒の往来が一番多い場所に試験結果が張り出されているのである。
当然ながら、その場所では歓喜の声などは無く……悲鳴ばかりである。
「うわぁぁぁ!! テスト結果がはりだされてるぅぅぅぅ!!!」
「みっ みたくねーーー!!」
「くそぅ…… はいってなーーい………」
様々な種類の声が上がっていた。
中にはそれなりに頑張ったのであろうか、悔しそうな表情を見せる者もいた。だが、それは圧倒的に少数派である。
そして場面はやや端の方。1年生・256人中100番までの成績が張り出されている場所でちょっとした騒ぎは起きた。
何故なら、学園でも非常に人気が高いモカ達の順位を皆が注目していたから
さてさて、人気1のモカの結果をまず紹介。
赤夜萌香
(
あかしやもか
)
――――13番
「すげぇーーー モカさん13ばんだって!」
「学園一の美しさを誇りながら頭も良いなんて!!」
「更
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