第65話＜絶対命令＞
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「みんな伏せろ！」
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マイ「艦これ」「みほちん」
：第65話＜絶対命令＞（改）
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深海棲艦がホントに大井かどうかは正直、私にも分からない。
しかし目の前の『彼女』の、心の何処かの地雷を踏んだことは確かなようだ。
「チガウ……」
髪の毛を逆立てて鬼女のような形相になっている深海棲艦。これは、かなり怖い。
港湾内の海面は嵐のように荒れ始めた。白波が立ち不思議なことに妙な霧までが充満し始めた。
「ひええぇ」
もはや比叡は腰が抜けている。だが探照灯だけは手放さない。偉いぞ！
「あわわ」
「に、逃げるのよ！」
「そうねっ」
「うん、それが良い」
第六駆逐隊の子たちは急にスイッチが入ったように立ち上がると、さっさと逃げ出した……って、
「おいっ！ お前らっ」
敵を駆逐しろよっ！
さすがに腰の重そうな参謀たちは残っていた。とはいえ深海棲艦が相手では人間には手も足も出ない。呆然と見ているだけだ。海の上は一触即発、こうなったら手がつけられない。
大井（？）らしき彼女の周りの敵たちも軒並み攻撃態勢に入ったらしい。怪しい光と音を発している。
「ああ……」
着任早々に他所の参謀たちと共に美保鎮守府最後の日を迎えるようとはな。私は覚悟を決めたように寛代の手を握った。
ところが彼女は意外に冷静だった。いや、私が握った彼女の手のひらには全く恐れというものが感じられない。むしろ凛とした波動を感じた。
「え？」
意外に思いハッとして我に返った私は改めて周りの状況を確認した。
正面の海の上には水しぶきを浴びながら、なおも海面に立っている北上が居た。彼女もまた、この状況を恐れていない。
「勇ましいな」
彼女なりに、あの深海棲艦が大井だという確信があるのだろう。
でもソレとコレは話が別だろう？ あれが大井だとしても、もはや正気を失っている。
だめもとで再び声を掛ける私。
「北上、早く逃げろ！」
（逃げ場は無いか？）
そのとき私の袖を誰かが引っぱる……寛代だ。
「なんだ？」
「全員、伏せさせて」
「は？」
慌てて聞き返して彼女を見る。寛代は、ただ正面を見据えて繰り返した。
「良いから、全員伏せて！」
淡々と、しかしハッキリ言った。
何だかわからないが、それを聞いた私は大声で叫んだ。
「みんな伏せろ！」
今までの金縛りが突然切れたように、その場に居た艦娘、参謀、さらに海の上の北上までが全員、直ぐに伏せ、しゃがんだ。声が届かないところにはリレー式に、あるいは艦娘の無線で直ぐに伝達された。
そ
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