『22歳と27歳』
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【あの子メッチャ可愛い♪】
『行くなって!えーかげん捕まるぞオマエ』
【なんで?なんもしてないが!】
『いやいや、放っといたら誘拐するだろオマエ!』
【あ―...そんな勢い?】
『辛いんは解る...引き取った後は更に仕事も頑張って辛かった思う。でも、最終的に娘に辛い思いさせたないって姑に託したのはオマエだろ?』
【解っとる!!一緒におらん方が確実に幸せな環境やから手放したんや!!勝手な意地で一緒におったかて不幸にするだけやし!!】
『でもそれはオマエ自身が不幸になったって話で、娘はオマエじゃ幸せにしてやれなんだんか?』
【無理...今の環境と今の自分じゃ普通に育ててやれんって痛感した...】
『オマエのよぉ言う「普通」て何?オマエが特殊なんは勿論解っとるけど、んなもん娘からすりゃ関係ないぞ?』
【でも物理的に生活空間も無い状態で連れ回すんは完全なエゴや。自分が親にソレされてきて最低最悪な目に遭うてきた!!あんな親と同じ事やか絶対したぁない!!意地でも私が育てますなんか言えんわ。言いたくもない。意地なんかで連れ回して欲しくない!!だったら辛くても意地でも幸せな道に近い方を選んでソッチ向いて行って貰う】
『ほなオマエも笑え!娘もどき探すな!!ホンマに娘の幸せな生活だけ考えてやれや。似たような女の子追いかけたりすんな!オマエもシッカリ自分のすべき事してけ!』
【...】
『困ったら何でも言え!な?』
【...】
『まぁ結婚も育児もしたこと無い俺が偉そうに言うのもどぉかと思うけど、オマエはもっとワガママになるくらいがええ思うぞ?娘だってオマエと離れたぁ無かっただろうし...俺もまた娘と遊びたかったわ...』
【アンタ別に子供好きちゃうやん!】
『オマエの娘はシッカリしとったけんの!遊びやすかったし可愛かったけんの』
【そぉなんや...】
『またいつか遊ばしてくれや、な?』
【たぶんもぉ無理やし】
『希望持つくらいええやろ!』
【要らん期待は後で泣くから嫌】
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