暁 〜小説投稿サイト〜
東方英神伝
第1章
伝説の幕開け
激突!咲夜vs拓一!前編
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「……紫、お前、何言ってんだ?」

いきなりの事態で流石の拓一でも混乱していた。何?自分が人間か怪しい?そんな事言われたら誰でも疑いたくなるだろう。

「……私は、そのままのことを言ったまでよ?」

「人じゃないなら、俺はなんなんだ……?」
人間以外の生物。そんなもんは幻想郷はおろか、世界にたくさんいる。でも、人間なのに人間ではないって……

そんな思考を頭の中に巡らせながら紫の話を聞く。

「……聞きたいでしょうけど、別の機会にしましょう。お客さんが来たようよ…… 」そう言って紫はスキマの中へ消えていった。

相変わらずこの女は。変なところで話を切る……ん?紫の奴、なんて言った?お客が来た?そんなことを考えていると唐突に声をかけられる。

「ようこそ、紅魔館へ……歓迎しますよ」そう言って、目の前の女からナイフが投げつけられた。あまりに唐突だったが、間一髪でかわす。

「っぶねっ……!……ここの住人か」そう言ってまた俺は冷静な雰囲気に戻そうとする。

白を主体に、濃紺の軽そうなベストを羽織っている。下は膝丈くらいの同じような色のスカート。髪を三つ編みにし、横と上で括っている、そんな女が目の前に現れていた。

「まぁ、ここのただのメイドですよ……」メイドがナイフなんて投げんのか?……いや、ここは幻想郷だ。そう心の中に言い聞かせながら名乗る。

「俺は、高井拓一。そっちは?」「……十六夜咲夜(いざよいさくや)よ」
咲夜と名乗ったこの少女。どっかのネットで流したらかなり評判いいんじゃ……と、どうでもいいことを考えていると、また話しかけられた。

「……あなた、外来人が、こんな館に何の用かしら」

……中々の洞察力だ。ここまで見抜いたやつは初めてかもしれない。そう感じつつも口を開く。

「何故って、あの赤い霧、取っ払う為さ……」「恐らく、博麗の巫女あたりに吹き込まれたのかしら。まぁいいわ」そう咲夜は言うと、ナイフを構える。

「そしたら、始めましょうか、弾幕ごっこ(やり合い)を」この時、俺はやり合いの意味を明確に感じ取っていた。ナイフも使ってごっこだ?何考えてんだ……

そうしていると、いきなりナイフが目の前に現れた。
「んなっ!」〔心光 ハートオブソード〕咄嗟にスペルで剣を繰り出し、ナイフを彈く。

っ、あっぶねぇ……そう思っていると、またナイフが、今度は天井いっぱいに現れていた。

「またこんなんかよ……!」そうは言いつつまたスペルで防ぎに行く。……が、この刹那、拓一は気づいた。剣だけでは対処できないという事実に
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